暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

バタフライエフェクト大盛りで

最近観た映画。

 

バタフライエフェクト

 

バタフライエフェクトって言葉の響きがすごいオシャレですよね。

 

いろんなものに応用できる気がします。

 

“喫茶バタフライエフェクト”とか。

 

バタフライエフェクト荘”とか。

 

「タケシ!あんたまたバタフライエフェクト忘れてるよ!」とか。

 

「タケシ・・父さん実は会社からバタフライエフェクトされたんだ・・」とか。

 

バタフライエフェクトって言いたいだけになってきたので

 

そろそろ内容の話に移ります。

 

バタフライエフェクトとは

 

どうでもいいように思える小さな違いがやがては無視できない程に大きな違いになる現象のことらしいです。

 

例えば歩き始めに右足と左足でどっちを先に踏み出そうかなんて気にしませんよね。

 

でも、右足なら百万円拾ってたのに左足を選んだ結果うんこ踏んだだけみたいな。

 

この映画が言いたいことを自分なりに考えてみました。

 

決断するということ。

 

生きてく上でいろいろな決断を迫られることがあると思います。

 

行くか行かないか、買うか買わないか、やるかやらないか。

 

それら一つ一つの決断は未来の自分に少なからず影響を与えます。

 

いい影響であれ、悪い影響であれ。

 

でもそんなものは自分の考ようによってどうにでもなります。

 

過去の決断を悔む必要なんてないんです。

 

違った決断をしたところでそれがいい影響になってたかなんて分かりませんし。

 

そんな暇があったら先のこと考えろと。

 

ただ、決断することから逃げるなと。

 

そうゆうことだと思います。

 

トーリーに関しては文句なしに面白かったです。

 

六年間かけて練りに練りまくったらしい脚本だけあって伏線の張り方が匠の技でした。

 

そしてオチが切ない。

 

あそこまでやって最後そうなるんかーい!てなります。

 

見たことないって人はぜひ見てほしいです。

 

ちなみにエンディングは二種類あるらしく

 

通常版ではない方を見るとどん底な気分になるらしいので気をつけください。

 

それとバタフライエフェクトには2と3があります。

 

続編というわけではなく設定だけ引き継いだって感じです。

 

両作品ともレンタルにあったんで観て感想なりを書こうと思ってたんですが

 

やめときます。

 

なぜなら2があまりにも

 

≪このコメントはバタフライエフェクトされました≫

たかが眼鏡されど眼鏡

かつて青年は言った。

 

『人が眼鏡をかけているのではない

 

眼鏡が人をかけているのだ』と。

 

今回はそんな眼鏡に魅せられてしまった青年の苦悩の物語である。

 

と始まりたいところなんですが。

 

まず最初に言いたいことがあります。

 

「実は眼鏡フェチなんですよ」とカミングアウトしたときの

 

若干の不穏な空気が漂うあの感じをどうにかしてください。

 

言うなれば眼鏡フェチというのは

 

神様のちょっとした悪戯によって生み出された存在なんですよ。

 

たぶん神様がパワプロサクセスモードみたいなもので、本来は打撃力や走力のパラメータ―を上げないといけないところを、眼鏡女子とのイベントに費やしすぎた結果として出来上がった選手なんです。

 

突然メガネスーパーを襲ったりなんてことはしませんので、暖かい目で見守ってもらえると助かります。

 

では少し話が逸れてしまいましたが本筋に戻ります。

 

先日、後輩がこんな話を振ってきました。

 

後輩「最近私コンタクトに変えたんですよ」

 

女性との会話検定初級レベルのおれでも分かります。

 

『眼鏡だった頃と比べてどうですか?』

 

という質問が言葉の裏に隠されていることぐらいは。

 

そして褒める類の返答を待っていることぐらいは。

 

しかし

 

ここで眼鏡よりもコンタクトの方がいいと言ってしまうということは

 

キリスト教徒がイエス様の絵を踏んづけるに等しい行為なんですよ。

 

それはこれから先ずっと言い知れぬ悲しみを背負いながら生きていくことを意味します。

 

かといって眼鏡の方がよかったなんて言えば

 

今後の関係がギクシャクする可能性大。

 

世間一般から見れば可愛くなってるんだと思います。

 

でも眼鏡の魅力には惜しくも及ばずだったんですよ。

 

前門のコンタクトレンズ、後門の眼鏡とはまさにこのこと。

 

この絶望的な状況から導き出した答えは。

 

おれ「いいんじゃない」(実際)

 

と見せかけて。

 

おれ「(眼鏡の方が)いいんじゃない」(心の中)

 

完璧な作戦だった。

 

後輩は自分は褒められたんだと受け取り、おれは自分の気持ちに嘘をついてません。

 

普段のおれだったらこんな打開策は思い浮かびもしませんでした。

 

きっとこれも眼鏡のおかげなんでしょう。

 

眼鏡は人間に秘められた更なる力を引き出すことができるのかもしれません。

 

未だその実態を掴めていない眼鏡に纏わる謎。

 

いつかその謎が解き明かされる日はやってくるのでしょうか。

 

そしてそのとき人類は、何を知り、何を思うのでしょうか。

 

残念ですがお別れの時間がきてしまったようです。

 

次回の眼鏡ミステリー特捜部が追う謎は

 

時東ぁみはもうちょっと人気が出てもいいんじゃないか』です。

 

ではまた来週~!!

 

・・・。

 

逆に聞きましょう。

 

何ですかこれ。

イタリア人から学ぶ一発で女性を落とせる口説き文句

マンモーニのみなさん、こんばんは。

 

女性と道を歩くときは車道側を歩くと見せかけて車道そのものを歩いちゃうおれです。

 

最近では草食系男子と呼ばれる奥手な男性が増えているようです。

 

そんな現状を見兼ねた恋のテンペスタ(暴風雨)ことおれが見事に打破してみせようじゃないかと。

 

題して。

 

『イタリア人から学ぼう!!

 一発で女性を落とせる口説き文句!!』

 

というわけで、早速イタリア人の素敵な口説き文句を学んでいきましょう。

 

まずはカフェで向かい合った男女をイメージしてこちらをご覧ください。

 

イタリア人「痛くなかった?」

 

女性「え?どこも怪我してないけど・・」

 

イタリア人「“天国から落ちてきてさ”」

 

女性「(きゃぁぁぁぁぁ!)いや・・そんな・・(照)」

 

イタリア人「今頃天国は大騒ぎじゃないかな」

 

女性「ん・・?」

 

イタリア人「“君という天使がいなくなってさ”」

 

女性「(ふぁぁぁぁぁ!)何言ってるのよ・・もう・・(はあと)」

 

この間わずか十秒足らず。

 

我々がカップラーメン1つ作ってる間にイタリア人は18人もの女性を口説き落とせる計算になります。

 

こんなにも悲しい計算を過去したことがありませんよ。

 

ですが、みなさんはそこまで悲観する必要はありません。

 

優れた技術とは盗むためにあるのです。

 

今回のポイントは大きく分けて二つあります。

 

その1:女性を天使に例える。

 

人類の限界を超えた美しさであると言われて嬉しくないわけがないです。

 

その2:意味不明なことを言って油断させてからの決め台詞。

 

どんな人でも突然意味不明なことを言われれば隙ができます。

 

そこを見逃さずいっきに攻め込めばもうこっちのもんです。

 

これらを踏まえた上で以下のやり取りを実践するだけです。

 

それでは“銭湯のロビー”で向かい合った男女をイメージしてご覧ください。

 

あなた「お風呂入るとき大変じゃない?」

 

女性「え、べつにそんなことないけど・・」

 

あなた「“湯船に羽が浮いちゃってさ”」

 

女性「?」

 

あなた「今頃女湯は大騒ぎじゃないかな」

 

女性「???」

 

あなた「“排水溝に天使の羽が詰まっちゃってさ”」

 

・・・。

 

女性「どうして分かったの?」

 

あなた「?」

 

女性「私の正体が国際テロ組織“エンジェル”の幹部だってこと」

 

あなた「???」

 

女性「いつから気付かれてたのかしら」

 

・・・。

 

あなた「最初からさ。この五年間、裏ではずっとお前の素姓を探っていた」

 

女性「はぁー私もここでお終いってわけね」

 

あなた「上からはすぐにお前を消せと言われている」

 

女性「いいわ。早くやりなさいよ」

 

あなた「騙して、悪かったな」

 

女性「恨んでなんかないわ。あなたとの五年間、それなりに楽しかったから」

 

・・・。

 

あなた「バンッ・・。

 

今、おれは銃を撃った。でもお前は死なない」

 

女性「ふざけてるの?」

 

あなた「“天使は銃なんかじゃ殺せないだろ”」

 

ずきゅぅぅぅぅぅん!!

 

それはあなたの台詞が女性の心を撃ち抜いた音。

 

ではなかった。

 

本物の銃弾が女性の胸を貫いた音だった。

 

あなた「そんな・・どうして・・誰だ!?」

 

番頭のおばちゃん「痴話喧嘩なら余所でやんな」

 

あなた「お前は何者だ!」

 

番頭のおばちゃん「あたしかい?ただの掃除屋さ」

 

あなた「まさか・・お前もエンジェルの・・!」

 

番頭のおばちゃん「もう組織には必要なくなったみたいだね」

 

あなた「外道め!エンジェルは・・・おれが絶対叩き潰してやる!」

 

こうして国際テロ組織エンジェルに一人立ち向かうあなたなのであった。

 

・・・。

 

えーと。

 

話が逸れに逸れまくっちゃうと元の話が何なのか分からなくなることってありますよね。

可愛さと恐ろしさは紙一重

夜中にラジオ聴いていたらトラウマになった話。

 

今まで何の争いごとも無く平和に暮らしてきた人々が住む村があったそうな。

 

ある日の夜中

 

その村に一匹の“熊”が山から降りてきます。

 

それが惨劇の始まりでした。

 

村人たちは次々と悲惨な最期を遂げ

 

夜が明ける頃には生きている村人は一人もいなくなり

 

一夜の内に村は壊滅させられてしまいました。

 

一匹の熊によって…。

 

っていう話を夜中真っ暗の部屋で延々と聞かされまして。

 

怖すぎるわ!!

 

次の日から熊恐怖症になりました。

 

ただこれは一つの教訓でもあります。

 

熊に対して危機感が足りていなかったんじゃないかと。

 

一緒に写真撮ってSNSにアップしようぜみたいな。

 

そんな人たちにも言っておきたいことがあります。

 

熊からしたら人間なんてみんなアリエッティみたいなものなんですよ!

 

一週間ハチミツを与えなかったぷーさんなんて誰にも止められませんからね!

 

ピグレットのあの怯えようを見れば分かります。

 

もうシャチが海のギャングと呼ばれてるように

 

熊も森の処刑人みたいなより恐ろしさが伝わる呼び名を考えた方がいいと思います。

 

みなさんもいつ熊と遭遇しても冷静でいられるように

 

熊に対する危機感を忘れないようにして日々を過ごしてください。

 

あともしこの記事が突然消えるようなことがあれば

 

熊より恐ろしい何かから圧力がかかったってことなんで。

僕たちの一年戦争

最近ふと思い出した話。

 

小学生の頃に“制覇ブーム”ってのがあったんですよ。

 

どんなブームかというと

 

ある店で売られている商品を全種類一つずつでも買った人はその店の制覇者となります。

 

そして誰かに制覇された店では制覇者以外の買い物が禁止されるという恐ろしいルールがあります。

 

とは言っても子供の財力なんてたかが知れてるので

 

近所の自動販売機を制覇した!とかそのレベルの話でした。

 

ところが…。

 

制覇ブームがクラス全体に浸透してきた頃、とある事件が起こりました。

 

みんなが学校帰りによく立ち寄っていた駄菓子屋があるんですけど

 

突如、裕福な家の子でお坊っちゃんだった吉田君(仮)が

 

『その駄菓子屋を制覇する』と宣言したのでした。

 

その宣言を聞いて絶叫しながら慌てふためくクラスのみんな。

 

駄菓子屋は子供にとって授業や部活で疲れ切った体を癒すための憩いの場であり言わば聖域ですよ。

 

そこを制覇されるとなっては黙って見過ごすわけにはいきません。

 

その日から、みんなの気持ちは一つになった。

 

吉田君と戦争をしよう、と。

 

某年某日

 

小さな駄菓子屋の制覇権かけた戦いの火蓋が切って落とされたのだった。

 

ついに始まってしまった苛烈なる制覇権争い。

 

駄菓子屋を制覇するということはそこで売られている駄菓子を全種類買うということです。

 

大人からすれば多少の無茶をすれば不可能ではありませんが

 

当時週150円程度の小遣いしか貰ってない子供たちからすれば

 

一介のサラリーマンがGoogleを買収するようなもんですよ。

 

そこでクラスのみんなが考えた作戦は

 

代表者一人に全ての財を託して吉田君に対抗しようというシンプルなものでした。

 

今でいうところのクラウドファウンディングですね。

 

正確には覚えていませんがかなりの額が集まったと思います。

 

これなら勝てる。

 

誰もが自軍の勝利を疑わなかった。

 

しかし、吉田君の財力は、そんな希望を片っ端から踏み潰してしまった。

 

みんなの見立てでは三週間もあれば全てにけりが付くはずでした。

 

その考えが甘かった。

 

吉田君はたったの一週間で駄菓子屋を制覇してみせたのだ。

 

クラスのみんなには肩を落とす気力すら残っていなかった。

 

この日から、長い、長い、冬が始まった。

 

戦いに敗れ、聖域すらも奪われてしまったクラスのみんな。

 

悪魔が乗り移ったかのように態度が急にでかくなった吉田君。

 

今、クラスは二つの派閥に分かれていた。

 

吉田君にお願いして駄菓子屋を使わせてもらおうという和平派。

 

今すぐ吉田君の息の根を止めようという強硬派。

 

ある日の放課後、それぞれの派閥が集まり会議が行われた。

 

和平派「もう和平交渉しかありませんよ」

 

強硬派「それじゃあ何の解決にもならない」

 

話は水掛け論となり先に進まる気配はない。

 

この会議の無意味さに誰もが呆れかけていたそのとき

 

「一つだけ方法がある」

 

言葉を発したのはどちらの派閥にも所属していない杉山君(仮)だった。

 

杉山君「制覇返しをすればいいんだ」

 

制覇返しとはすでに制覇されている店の商品をまた別の誰かが全種類買うことによって制覇権を奪い取れるという裏ルールである。

 

しかし、制覇返しには一つ厳しい条件があった。

 

全種類の商品を“一日で”買わなければならない。

 

クラスのみんなの財力を集めても制覇に三週間はかかる。

 

この条件をクリアするには程遠い。

 

杉山君「そろそろ、お年玉の時期だろ?」

 

その場にいた全ての人たちの目に、再び光がともった。

 

二つの派閥は一つの組織となりレジスタンスとして活動を始めた。

 

お年玉を貰うまでの間は吉田君の独裁王政の下で苦しい生活を強いられた。

 

だがしかし

 

駄菓子だけにだがしかし

 

駄菓子屋を一日で制覇するには十分な大金が集まった。

 

僕たちは吉田君の席の前に立ち

 

『これから駄菓子屋を制覇返しする』とのことを告げた。

 

動揺を隠せない吉田君を尻目に制覇返しは見事に成功。

 

代表者となった杉山君はその場で駄菓子屋の解放を高らかに宣言した。

 

杉山君「駄菓子屋はみんなのものだ!」

 

一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

みんなにまた

 

あの頃の笑顔が戻った瞬間であった。

 

~完~

 

ちなみに今おれは松屋の制覇者なので

 

松屋でご飯食べるときはおれの許可が必要ですからね。

 

第二の吉田君ここに誕生。

本当にあったら怖い話

今回は創作ホラーです。

 

自分で考えといてなんですが無茶苦茶怖いです。

 

前置きはしましたからね。

 

それではどうぞ。

 

こっくりさん

 

これは私の友達から聞いた話なんですけどね。

 

ある日の仕事終わりに同僚四人で集まって話してたらしいんです。

 

そしたら…。

 

里美「ねぇ!こっくりさんやろうよ!」

 

山田「なんだよ突然」

 

山本「お!懐かしいな!」

 

里美「いいじゃん!実はもう用意もしてきたんだ~」

 

鈴木「どんだけやりたかったんだよ(笑)」

 

里美「じゃあみんな十円玉の上に指を置いて!」

 

山田「めんどくせー」

 

山本「まぁ暇潰しには丁度いいんじゃね?」

 

鈴木「こいつは一度言い出したら聞かないからな」

 

里美「せーの」

 

里美、山田、山本、鈴木。

 

こうして、四人の指が十円玉の上へと置かれた。

 

これが地獄への入口だったとはまだ誰も気付いていない。

 

ある一人を除いて…。

 

山田「質問は何にするんだ?」

 

山本「どうせそれも何か考えてあるんだろ?」

 

里美「ふふふ~」

 

鈴木「準備万端すぎる(笑)」

 

里美「最初の質問いくね!」

 

山本「よし!なんでも来い!」

 

里美「私ね・・・実は“できちゃった”みたいなの」

 

山田「!?」

 

山本「!?」

 

鈴木「!?」

 

里美「それでね、相手は誰なのかな―って。

 

本当はもう分かってるんだけど、

 

念のためこっくりさんにも聞いておこうと思って」

 

山田「じょ、冗談だろ?」

 

里美「冗談でこんなこと言わないんですけど」

 

山田「・・・」

 

山本「いや、やめとこーぜ!」

 

鈴木「そ、そうだな!もっと明るい質問の方が盛り上がるって!」

 

里美「君達がやりたくなくても私はやりたいなー。

 

それに私はこの質問が一番盛り上がると思うなー。

 

どうしてもやりたくないなら私にも考えがあるんだけどなー」

 

鈴木「とりあえずやってみるか!」

 

山田「そうだな!とりあえずな!」

 

山本「とりあえず、な!」

 

里美「それじゃあさっそく始めるね!

 

こっくりさんこっくりさん、この子のお父さんは誰ですか?」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

十円玉は静かに、ゆっくりと、着実に動いている。

 

そして・・。

 

『や』

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

里美「最初の文字は“や”みたいだね」

 

鈴木「なるほどな」

 

山田「おい!なんだよその目は!」

 

鈴木「いいから次いこうぜ」

 

山本「ずるいぞ!一人だけ安全圏に入ったからって!」

 

里美「そうだよね、次々」

 

山本「だからッ・・・」

 

里美「だから何?やめる?

 

こっくりさんに質問したら途中でやめたらいけないんだよ。

 

ちゃんと 最 後 ま で 責 任 持 っ て やろうよ」

 

山本「・・・はい」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

再び十円玉は動き始める。

 

そして・・。

 

『ま』

 

鈴木「まぁ順当だな」

 

里美「二文字は“ま”だったね」

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

山田「あ!忘れてた!まだ仕事残ってたんだ!」

 

山本「おれもおれも!」

 

里美「あー来週の社内報の内容が楽しみだなー」

 

山田「そうだ!たしか田中に任せたんだった!」

 

山本「おれも田中に任せた気がしてきた!」

 

里美「それじゃあ、三文字目だね」

 

鈴木「かしこまりました、里美様」

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

十円玉は動き始めなかった。

 

鈴木「お前ら、十円玉を動かせないように力入れてるだろ?」

 

山田「(うぉぉぉぉぉぉぉ!!)力抜けよ山本、見苦しいぞ」

 

山本「(だらぁぁぁぁぁぁ!!)は?力入れてんのはお前だろ、もう潔く諦めろよ山田」

 

里美「二人ともちゃんと受け入れなきゃ駄目だよ。

 

自 分 の 運 命 と 浅 は か さ を さ 

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

ガチャッ。

 

上司「おい!仕事終わったんなら早く帰れ!」

 

山田「あ、すんません!」

 

山本「もうすぐ出ますんで!」

 

上司「電気消し忘れんなよ!」

 

バタンッ。

 

山田「あ・・」

 

山本「あ・・」

 

十円玉はいつの間にか移動していた。

 

『も』

 

山田「そうだと思ったんだよ」

 

鈴木「やっぱりお前だったか」

 

山本「ちょっと待てよ!山本なんてよくある名字だろ!」

 

里美「同じ部署なんだけどなー」

 

山田「たしかうちの部署に山本ってお前一人だよな」

 

鈴木「そう言えば他部署でも山本って聞いたことないな」

 

山本「なんだよ二人して!探せば一人くらい・・!」

 

里美「いないよ。この会社には山本って名字は一人しかいないんだって」

 

鈴木「男だろ、ちゃんと責任取れよな」

 

里美「・・・」

 

山本「・・・」

 

山田「・・・あれ?」

 

鈴木「・・・ん?」

 

山本「十円玉がまだ動いてる・・?」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

『と』

 

『の』

 

『ひ』

 

『だ』

 

『り』

 

『ど』

 

『な』

 

『り』

 

山田「やまもとの」

 

山本「ひだりどなり?」

 

鈴木「って誰?」

 

里美「おまえだ」

 

男 だ ろ 、 ち ゃ ん と 責 任 取 れ よ な

 

それから数カ月後。

 

里美の名字は鈴木になったそうです。

 

これはただの私の推測なんですけど。

 

ほんとに里美って人はしてたのかな・・。

 

 

 

・・・妊娠。

その優しさはLサイズで

ドトールであったちょっと深いい話。

 

ドトールって味方感ありますよね。

 

困ったときに助けてくれそうな雰囲気といいますか。

 

時間を潰すときはよくドトールで本を読んだりするんですよ。

 

その日も微妙な空き時間を潰すためドトールに行きまして。

 

アイスコーヒーを注文してお会計を済ませようとしたとき、

 

バンの中に財布が入ってないことに気付いたんです。

 

おれ「すいません、財布を家に忘れてきてしまったみたいで・・」

 

と注文をキャンセルしてもらおうとしたら

 

店員「でしたら、次回の来店時に払ってもらえれば大丈夫ですよ」

 

と満面の笑みで返してくれました。

 

マジで恋する五秒前でした。

 

むしろ五秒後でした。

 

こんな対応はマニュアルに書いてないと思うんですよ。

 

優しさという名のファインプレーだったんじゃないかと。

 

この後のレジ点検でアイスコーヒー一杯分のズレが出ますよたぶん。

 

その時きっとこの店員さんは

 

「私がお釣りを渡し間違えちゃったんだと思います」

 

みたいなことを言ってあらぬ責任を負うことになるんです。

 

それに対しておれは財布を忘れたという恥ずかしさから解放され

 

その場ですぐにアイスコーヒーを飲めるようになったんです。

 

こんなお釈迦様みたいな接客できる人そうそういませんよ。

 

もうあの店員さんに後光が差してるのが見えましたもん。

 

そんなわけで、

 

これからは全力でドトールさんをご贔屓させて頂こうと思います。

 

あえて言おうドトールは最高であると!!

 

(絶対に言えない)

 

ジークドトール!!

 

(その翌日に)

 

ジークドトール!!

 

(スタバ行ったなんて)

 

ジークドトール!!

 

(絶対に言えない)