暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

三角関係

私は主婦。

 

と見せかけて。

 

その正体は万引きGメン。

 

今まで何人もの万引き犯を捕まえてきた。

 

何の罪も無いお店に致命的な損害を与えておきながら平気な顔をしている万引き犯。

 

そんな奴らを私は絶対に許さない。

 

今回もそんな卑劣な万引き犯であろう男を見張っている。

 

時折見せる周りを気にするようなしぐさ。

 

一般人の目はごまかせても私の目はごまかせない。

 

この後やつは絶対に“盗る”。

 

推測するにやつは常習犯だ。

 

動きに無駄が無くなかなか尻尾を出さない。

 

これは持久戦になりそうだ。

 

しかしそれはこちらも望むところ。

 

少しづつ、じっくりと、追い詰めてやる。

 

―――――――――――――――

 

私はサラリーマン。

 

と見せかけて。

 

その正体は万引きGメンGメン。

 

昨今、万引きGメンによる誤認逮捕が多発している。

 

そこで万引きGメンという職業は法律によって厳しく取り締まられるようになった。

 

今まで何人もの万引きGメンを捕まえてきた。

 

何の罪も無い人々を万引き犯扱いしておきながら平気な顔をしている万引きGメン。

 

そんな奴らを私は絶対に許さない。

 

今回もそんな卑劣な万引きGメンであろう女を見張っている。

 

時折見せる周りを気にするようなしぐさ。

 

一般人の目はごまかせても私の目はごまかせない。

 

この後やつは絶対に“盗ったやつの肩をたたく”。

 

推測するにやつはベテランだ。

 

動きに無駄が無くなかなか尻尾を出さない。

 

これは持久戦になりそうだ。

 

しかしそれはこちらも望むところ。

 

少しづつ、じっくりと、追い詰めてやる。

 

―――――――――――――――

 

私は万引き犯。

 

と見せかけて。

 

その正体は万引きGメンGメンGメン。

 

昨今、万引きGメンGメンによる誤認逮捕が多発している。

 

そこで万引きGメンGメンという職業は法律によって厳しく取り締まられるようになった。

 

今まで何人もの万引きGメンGメンを捕まえてきた。

 

何の罪も無い人々を万引きGメン扱いしておきながら平気な顔をしている万引きGメンGメン。

 

そんな奴らを私は絶対に許さない。

 

今回もそんな卑劣な万引きGメンGメンであろう男を見張っている。

 

時折見せる周りを気にするようなしぐさ。

 

一般人の目はごまかせても私の目はごまかせない。

 

この後やつは絶対に“おれの肩をたたいたやつの肩をたたく”。

 

推測するにやつはベテランだ。

 

動きに無駄が無くなかなか尻尾を出さない。

 

これは持久戦になりそうだ。

 

しかしそれはこちらも望むところ。

 

少しづつ、じっくりと、追い詰めてやる。

 

―――――――――――――――

 

私は店員。

 

と見せかけて。

 

本当にただの店員。

 

さっきから店内に怪しい奴が三人いるから警察を呼んだ。

 

完。

人生で初めて逆ナンされたと思ったら地獄だった話

場所は某カフェのチェーン店。

 

その瞬間は何の前触れもなく訪れました。

 

おれが寝ぼけながら店内の空いている席を探していると

 

見知らぬ女性がこちらに近づいてきました。

 

何だろうと身構えると、その女性から声をかけられました。

 

女性「あのー…」

 

おれ「…?」

 

女性「突然ですいません…」

 

おれ「…」

 

女性「お友達になってくれませんか…?」

 

妄想ではありません。

 

繰り返す、妄想では、ありません。

 

おれ「…!」

 

あまりに突然の出来事に面食らって固まりました。

 

女性「…」

 

どうやら返事を待っている様子の女性。

 

生粋のトゥーシャイシャイボーイであるおれはこう考えました。

 

これは何かの罠なんじゃないかと。

 

ここではい喜んで!なんて答えたら

 

体を磁石にされて最終的にびちくそ呼ばわりされるんじゃないかと。

 

という勘繰りはさておき。

 

やっぱり話したことない人からの好意って怖いです。

 

正直、嬉しいよりも怖いがまさってました。

 

そんなわけでお断りすることにしました。

 

おれ「すみません…」

 

女性「こちらこそすいませんでした…」

 

本来ならこの話はここで終わっていいはずの話でした。

 

しかし、まだ続きがあるんです。

 

ここから恐怖のどん底に突き落とされることになります。

 

その後、おれが着いた席は先程の女性のすぐ隣の席でした。(そこしか空いてなかったので)

 

とんでもなく気まずかったのですぐにコーヒーを飲んで店を出ようと思いました。

 

ところが、その考えは間違っていました。

 

コーヒーなんて飲んでる場合ではなく一目散に店から出るべきだったんです。

 

おれが一心不乱にコーヒーを飲み続けていると一人の男性が店にやってきました。

 

とりあえずこの男性はかなりの“マッチョメン”ということを覚えておいてください。

 

これで役者は揃いました。

 

おれに声をかけてきた女性。

 

片手でリンゴを握りつぶしそうな男性。

 

コーヒーがぶ飲み中のおれ。

 

では、まず状況を説明しましょう。

 

おれと女性の席はほとんど隣と言っていいです。

 

男性はコーヒー片手に誰かを探しています。

 

一体誰を探しているのか。

 

もちろんおれにはそんなことを気にしてる余裕はないです。

 

なんて言っていられなくなる程の超展開がその直後に起こりました。

 

男性「お待たせ」

 

女性「全然待ってないよー」

 

男性は女性の前の席に座りました。

 

…。

 

そうだ!きっとお父さんだ!

 

しかし、話の内容を聞いていると徐々に真実が見えてきました。

 

どうやらお二人はお付き合いされているようでした。

 

相手がいてもああいうことするもんなのかと疑問に思っていると

 

女性が突如信じられないことを言い放ちました。

 

女性「さっき男の人ナンパしたんだけど断られちゃった」

 

男性「えっ!?」

 

おれ(えっ!?)

 

心臓止まるかと思うぐらい驚愕しました。

 

それ、言っちゃっていいのかと。

 

男性「は?なんだよそれ」

 

当然その後の二人の間には険悪なムードがたちこめます。

 

二人というか、三人というか。

 

男性「お前がナンパとかするならおれも同じことするからな!」

 

もはや男性は爆発寸前です。

 

これ以上はおれも関わりたくなかったので

 

トムとジェリーを思い浮かべながら必死に意識を逸らしていました。

 

しかし、すぐ隣の地獄からは逃れることができませんでした。

 

男性「あーその断った男まじでぶっ飛ばしたいんだけど」

 

ん…?

 

なんだ…?

 

おれの理不尽センサーがびんびん反応している。

 

脳内ボイスレコーダーを巻き戻してもう一度再生してみる。

 

男性『あーその“断った男”まじでぶっ飛ばしたいんだけど』

 

え…?

 

断った男…?

 

誰だか知らないけどぶっ飛ばされるされるなんてかわいそうな男だ。

 

…。

 

………。

 

………………。

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

ぶっ飛ばされる男っておれだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

わけがわかりませんって!!

 

手を出してぶっ飛ばされるならまだ分かりますよ!!分かりませんけど!!

 

でも断ったのにぶっ飛ばされるってどうゆうことですか!!

 

どちらかのロープは天国に通じています。

 

はずれのロープを選んで下に落ちてしまえばもちろん地獄行き。

 

ただしロープはどちらも糸こんにゃくです。

 

みたいな!!!!

 

こうゆうときほど慌ててはいけないとばっちゃが言っていました。

 

まだおれには生命線が残されているのです。

 

男性はおれがすぐ近くにいるということに気付いていません。

 

場所的にはおれのすぐ斜め前に男性が座っているといった構図です。

 

状況を整理しましょう。

 

二人が座ってるのは出口側なので今すぐで帰るということはできません。

 

なにしろ女性の行動が全く読めないので

 

おれが下手に動いて女性が何かしらのアクションを起こしてしまえばそこで

 

ジ・エンド・オブ・おれです。

 

二分でボロ雑巾にされる自信があります。

 

つまりおれが生きるか死ぬかは女性に手に掛かっているというわけです。なぜか。

 

男性のすぐ斜め前にいながら平常心を装い息を潜めます。

 

その距離、1mないです。

 

間違いなく、拳の届く距離。

 

まさしく、死の間合い。

 

…。

 

いづれやってくるであろう脱出のチャンスをじっと待ちます。

 

すると、男性がトイレのために席を立ちました。

 

道は開かれた!今しか!今しかない!

 

急いで荷物をまとめると目の前に先程の女性が立っていました。

 

女性「早く逃げた方がいいかもしれません…」

 

おれは心の中で叫びました。

 

でしょうね!!!!

 

それからは風のように店から出ました。

 

今回の件から得られた教訓。

 

逆ナンほど恐ろしいものはない。

 

ぶっ飛ばされたくなかったら断るだけでなく

 

全力でその場から立ち去るべし。

 

以上。

そこにうんこがある限り

最近読んだ絵本

 

『うんちしたのだれよ!』

 

キャッチ―なタイトルですよね。

 

本屋で仕事の調べ物をしているときに見つけて読んでみました。

 

いやべつにさぼってたわけじゃないですから!!

 

給料を頂いてる立場でありながら仕事をさぼるなんてゲスの極みですよ!!

 

…えーと。

 

自分の首を締めすぎて息ができなくなることってあるんですね。

 

そんなわけでこの絵本を読んだんですが。

 

後味が悪くてすごいモヤモヤする内容だったんですよ。

 

というのも簡単に言うと主人公であるモグラ君の復讐劇なんです。

 

ある日モグラ君の頭の上に何者かがうんこをしました。

 

それに気付いたモグラ君が激おこからの犯人捜しをするところから物語は始まります。

 

なかなか犯人を見つけることができずにいると頭の上のうんこにハエがたかってきます。

 

するとハエたちがテイスティングトークを始めて

 

ハエA「あれ、これ犬君のうんこじゃね?」

 

ハエB「あ、それおれも思ったわ」

 

モグラ君「犬君・・?」

 

みたいな火曜サスペンス張りの流れで犯人を特定します。

 

ついに頭の上にうんこをした犯人である犬君への復讐のときです。

 

犬君が寝ている隙にモグラ君は頭の上に登ってうんこをし返します。

 

で、モグラ君は満足して土の中に帰っていきましたで終わりです。

 

これのどこが後味悪かったのかというと。

 

この絵本は“復讐を肯定”してるんですよ。

 

最後のモグラ君の顔なんて完全にダークサイドに落ちてましたし。

 

やられたらやり返すっていうのは必要な場合もあるとは思います。

 

ただこれはおれの個人的な考え方なんですが。

 

人に対して憎悪を向けるのって精神的によくない気がするんですよ。

 

そんな考え方を小さな子どもに定着させてしまうのはまずいんじゃないかなと。

 

っていうモヤモヤです。

 

そもそもモグラ君も頭の上にうんこされたぐらいで……ん?

 

頭の上にうんこされたぐら……あれ?

 

あぁそうか。

 

頭の上にうんこされたらそりゃ怒りますね。

 

結論。

 

人の頭の上でうんこをしてはいけない。

そうだヨーグルト、買いにいこう

 

毎朝食べているヨーグルトを切らしてしまい

 

近場のコンビニへ補充しにいくことに。

 

お目当ての品を見つけ手を伸ばそうとすると

 

「あっ…」

 

同時に隣にいた人も手を伸ばそうとしていました。

 

「すいません…」

 

そのヨーグルトは一個だけしか残っていませんでした。

 

「どうぞ、気にせず買ってください」

 

相手の人はとても真面目そうな女性でした。

 

「いや、そんな、悪いです…」

 

お互いに譲り合う形になってしまいました。

 

「僕の方がコンマ一秒遅かったんで」

 

「うーん…それじゃあ…」

 

強引なこじ付けでしたがなんとか納得してもらえたようでした。

 

気まずい感じになってしまったので足早に店を出ようとすると

 

「待ってください…!」

 

「…?」

 

振り返ると先程の女性がいました。

 

「やっぱり悪いんで…お、おひとつどうぞ!」

 

最初は何のことを言ってるのか分かりませんでしたが

 

おそらく三つでワンパックになっているヨーグルトを

 

一つおれに譲ってくれるのだろうと察しました。

 

「ありがとうございます」

 

断るのも野暮だと思い受け取ることにしました。

 

その後、奇妙な偶然と言うべきか、帰りの方向が同じだったので

 

二人並んで帰ることになりました。

 

しばらくの沈黙が続くと、相手の方から話題を振ってくれました。

 

「ヨーグルトお好きなんですか?」

 

「はい、お腹に優しいんで」

 

「…」

 

二秒で会話は終了しました。

 

でも、不思議と間はもっていました。

 

やがて、お別れの時間が迫ってきた頃

 

「あ、あの!」

 

「…?」

 

「あそこのコンビニはよく来るんですか…?」

 

「はい、家近いんで」

 

「私もよく使ってます!」

 

「じゃあまた会うかもしれませんね」

 

「はい!」

 

その日から、コンビニへいくのが少し楽しみになりました。

 

 …。

 

そんな出来事があるといいなと期待しつつヨーグルト買いにいってきます。

やる気なし部

とある学校のとある部活。

 

全国大会出場という夢に向けて血の滲むような特訓の日々。

 

その名も。

 

部長「おい!“やる気あるやつ”は帰れよ!」

 

『やる気なし部』

 

部長「どんなに誤魔化そうとしたってやる気あるやつなんてすぐに分かるんだよ!

 

ランニングのときにダルそうな掛け声で走ってたよな。

 

ほんとにやる気ないやつは口パク以上のことはやらないんだよ!

 

それに今日は猛暑日だってのに誰も水飲みに行かなかったよな。

 

のどが乾いたら喫茶店にでも入って小一時間はサボれよ!」

 

やる気なし部。

 

やる気を出すことの一切禁じられ、

 

やる気のなさが何よりも評価される部活である。

 

部長「だいたい大会までもう一週間切ってるんだぞ!

 

なんでこの大事な時期に全員部活に参加てるんだよ!

 

どう考えても今が一番のサボり時だろ!

 

そんなんで勝ち進めるほど大会は甘くないぞ!

 

全国大会常連校なんて今頃モンハンでもやりながら盛り上がってるはずだ!」

 

大会間近にも関わらずやる気満々の部員たちに部長が喝を入れていた。

 

部長「少しはエースの田中を見習えよ!

 

あいつは入部届けを出したっきり一度も見かけたことないぞ!

 

ほんとにこの学校の生徒なのかも怪しいくらいだ!

 

そもそもお前らには緊張感ってもんがな・・ゴホッ!・・ゴホッ!」

 

突然だった。

 

部長が、血を吐いて、倒れた。

 

一同「ぶ・・部長・・!!」

 

どうすればいいのか分からずうろたえだす部員たち。

 

そこに、一人の男が現れた。

 

?「落ちつけ!!保健室の先生はもう呼んである」

 

一同「あなたは・・田中先輩!!」

 

エースの田中先輩だった。

 

田中先輩「今日はお前らに言っときたいことがあって久々に学校に来た。

 

部長が倒れたのには理由があるんだ。

 

実は少し前から病気を患っていて医者から無理をしないよう念を押されていたらしい。

 

でも部長は今年のメンバーは粒揃いだからっていつにも増して気合い入りまくりでな。

 

ここ数日ライバル校のデータを集めて夜通し研究してたみたいなんだ。

 

その結果がこれだよ、ほんと人のこと怒ってる場合じゃないよな。

 

おっと、この話は部長から口止めされてるから内密にしてくれよ」

 

真実を知り、今までにはない熱い気持ちが湧きあがってきた部員たち。

 

田中先輩「まぁそうゆうわけだから、負けられないよな!!」

 

一同「ハイッ!!」

 

田中先輩「部長のためにも絶対勝つぞ!!」

 

一同「ハイッ!!」

 

田中先輩「行くぞ、全国!!」

 

一同「ハイッ!!」

 

大会当日。

 

田中先輩は急用を思い出したらしく会場には現れなかった。

 

そして部員たちのやる気は大会規定を大きく上回っていたため全員失格となった。

 

~完~

掴み取れ一番星、聞くんだA賞の声【後編】

一番くじの景品の内分け。

 

A賞…おっきいぬいぐるみ(2枚)
B賞・C賞…ちっさいぬいぐるみ(4枚)
D賞・E賞…ストラップ、ノート(たくさん)
F賞…指人形みたいなの(たくさん)

 

子どもが欲しがってるA賞への道のりは長く険しいのである。

 

さらに一番当ててはならないであろうF賞の数は約半分を占めてます。

 

いかにインポッシブルなミッションかがお分かり頂けただろうか。

 

おれはこのとき別のさらに重要なことについて考えていた。

 

“くじを引く順番”。

 

一番避けなくてはならないのはトリ(最後)だ。

 

何故なら前の二人が当てられなかった場合

 

期待感がまるで風船のように膨れ上がっていくからだ。

 

そしてその期待を裏切ったら最後“ボンッ”ですよ。

 

つまりおれは何としても一番目もしくは二番目にくじを引かなくてはならない!!

 

お父さん「あーD賞だって」

 

子ども「E賞だった!」

 

うぉぉぉぉい!!

 

早い者勝ち制なら先に言ってよぉぉぉぉ!!

 

おたくでは鍋やるときも肉類は早い者勝ちなんですかぁぁぁぁ!!

 

しかも何気に二人ともF賞は回避してるしぃぃぃぃ!!

 

お父さん「あとはお兄さんのだけだね」

 

子ども「がんばってお兄さん!」

 

おれ「任せてください。僕は幸運を吸い寄せるダイソンのような手を持つ男なんで」

 

子ども「吸引力の変わらないただ一つの!」

 

自らをさらなる窮地に追い込むことによって限界を超えた力を引き出す作戦です。

 

そしてついに

 

二人からの背負いきれない期待を背負って

 

おれの手が、箱の中へと、入れられた。

 

(ただくじを引くだけじゃ駄目だ)

 

(感じ取るんだ、A賞の呼吸を)

 

(石には石の呼吸が、草には草の呼吸が、A賞にはA賞の呼吸が!!)

 

(これだッ!!!!)

 

『そっちは違う!私はこっちよ!!』

 

そのとき、たしかに聞こえたんだ、おれを導いてくれるかのような声が。

 

(こっち・・?)

 

『もうちょい右!!』

 

(これかな・・?)

 

『その右斜め上!!』

 

(えぇ、よく分からないんだけど・・)

 

『えっと・・時計でいったら2時の方向!!』

 

(分かったぞ!これだッ!!!!)

 

『そう!それが私!おめでとう、後はその手を引き抜くだけよ!!』

 

(導いてくれてありがとう、A賞さん)

 

『え・・私の名前はFしょ・・』

 

スゥー・・・。

 

その後おれはビックバン土下座により事なきを得た。

 

きっとこれはお互い忘れられない出来事になっただろう。

 

あの子はおれの不甲斐なさを。

 

おれはあの子のまるで汚物を見るかのような目を。

掴み取れ一番星、聞くんだA賞の声【中編】

一番くじ

 

それは箱の中に無限に広がる宇宙空間に

 

ところ狭しと散らばった星たちの中から

 

自分が欲しいと思った光り輝く一番星を掴み取る。

 

言うなればそうゆう商品です。

 

そしてお父さんはそんなロマン溢れる一番くじの挑戦者に名乗り出たというわけです。

 

お父さん「どれが欲しいやつなの?」

 

子ども「おっきいぬいぐるのやつ!」

 

どうやらお目当てはA賞のぬいぐるみのようだ。

 

お父さん「じゃあこのくじを三回」

 

おれ「はい、ではこちらから三つお選びください」

 

お父さんが箱の中に手を入れようとした瞬間。

 

子ども「待って!!」

 

何が気に食わなかったのかお父さんを制止する子ども。

 

お父さん「なんだどうした?」

 

子ども「三人だからみんなで一枚づつ!」

 

状況を把握しようと頭をタケコプター並に回転させる。

 

なるほど。

 

まだこの子は小さいから算数ができないんだ。

 

君とお父さんを足しても二人にしかならないんだよ。

 

子ども「僕とお父さん!」

 

そうそう、1+1は2にしかならないんだ。

 

子ども「あとこのでっかい人!」

 

子どもは何かを指さした。

 

その指の先を辿ると一人の男がいた。

 

というかおれだった。

 

いやいやいやいや!!

 

店員がお客さんのくじ引いちゃうのはよくないんだって!!

 

なんか気まずい感じになっちゃうんだって!!

 

おれ「うーん…」

 

返答を渋っているとお父さんが口を開く。

 

おぉ!!あなたが味方になってくれたら百人力だ!!

 

お父さん「じゃあ、お願いしてもいいですか」

 

うわぁぁぁぁ!!

 

お父さんそこは「お兄さん困ってるだろ」でしょうがぁぁぁぁ!!

 

援護射撃かと思ったら完全に狙いはおれでしたぁぁぁぁ!!

 

こうしてお父さんと子どもとおれの三人は運命共同体となった。

 

果たして我らトリニティ(命名)はA賞のおっきいぬいぐるみを獲得することができるのか。

 

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こうなってしまわないことを切に願う。

 

(後編へ続く)