暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

しりとり必勝法

男「暇だからしりとりでもしよう」

 

女「いいよー」

 

男「じゃあ、しりとりの『り』からで」

 

女「リンゴ!」

 

男「ゴリラ!」

 

女「ラスク!」

 

男「クルマ!」

 

女「マツタケ!」

 

男「『け』かぁー・・」

 

女「えぇー『け』なんていっぱいあるじゃん!」

 

男「よし決めた!」

 

女「よし来い!」

 

男「結婚しよう」

 

女「え・・?」

 

男「・・・」

 

・・・。

 

・・・・。

 

・・・・・。

 

女「・・・うん」

 

あの日~あの時~あの場所で~

 

君に会えなかったら~

 

僕らはいつまでも~

 

見知らぬ二人のまま~

 

~fin~

 

脚本/演出 おれ

 

男役 おれ

 

女役 おれ

 

挿入歌

ラブストーリーは突然に

 

いつか実践出来たらいいなって思います。

 

相手いませんけど。

僕とおれと私の物語

嘘雑学。

 

こんな言葉を聞いたことはありますか。

 

おれがさっき考えた造語なんでたぶん誰も聞いたことないと思います。

 

嘘雑学とは、嘘の知識を本当のことであるかのように語るものです。

 

要するにただの嘘ですね。

 

そんな明日にでも使える嘘雑学をみなさんに学んでもらえたら嬉しいです。

 

今回ご紹介するのは“ある有名なお店の看板”に纏わる嘘雑学です。

 

では、ご覧ください。

 

――――小学二年生の夏――――

 

その頃、僕は友達がいない子供だった。

 

元から暗い性格で取り柄もなかった。

 

親はとても厳しい人たちだった。

 

毎日のように塾に通わされてたから友達と遊ぶ時間がなかった。

 

見たいテレビも見せてもらえずクラスのみんなの話題についていけない。

 

そんな状態が続けば当然、いじめの標的にされる。

 

殴られたり物を盗られたりは当たり前だった。

 

そんな小学二年生の夏。

 

いつも通りの学校からの帰り道。

 

僕はある人と出会った。

 

「おい坊主!」

 

振り返ると、近所でたまに見かける牛乳配達のおじさんだった。

 

「何ですか?」

 

「そのアザどうしたんだ?」

 

いじめっ子から殴られたときにできたアザだと思った。

 

「転んだだけです」

 

「アザなんてないけどな」

 

「え・・」

 

「いじめられてるんだろ?知ってるよ」

 

おじさんは学校にも牛乳配達に来てるらしくて、僕がいじめられてるところを何度か見かけたらしい。

 

「いいのか?このままで」

 

「よくないよ。でも、どうしようもないんだ」

 

「まぁ、そうだよなー」

 

このとき、男ならやり返せとか、お前にも原因はあるんじゃないかとか。

 

そんなことを言われると思ってた僕は少し驚いて、少し嬉しかった。

 

「おじさんも昔いじめられてな。どうしようもないんだよな、あれ」

 

「そのときはおじさんもただやられてるだけだったの?」

 

「いや、おれはそいつらを倒すために毎日牛乳を飲んでたな」

 

「毎日牛乳を飲んで強くなったの!?」

 

「ならなかったな。でも骨は強くなるぞ!だから一本買ってくか!?」

 

「結局商売かよ!」

 

それからは学校帰りにおじさんと顔を合わせば話し込むような仲になった。

 

おじさんと話すのは楽しかった。

 

僕が人と話す楽しさを知らなかっただけかもしれないけど。

 

おじさんは意外と物知りで僕が知らないことをたくさん教えてくれた。

 

飛行機が空を飛ぶために反重力装置っていうすごい技術を使われてる話とか。

 

それが嘘だと気づくのはもう少し経ってから。

 

おじさんは自分の夢も語ってくれた。

 

「この牛乳を世界中に広めておれをいじめたやつを見返してやる」

 

「僕もいつかいじめっ子たちを何かで認めさせて見返してやるんだ」

 

お互いに夢を叶えようと約束もした。

 

とにかく、何も無かった毎日が、何かあるじゃないかと思える毎日になった。

 

こんな日々がずっと続けばいいと思ってた。

 

でも、続かなかった。

 

最近おじさんを見かけなくなった。

 

三日も会わない日があれば長い方だったのにもう一週間も会ってない。

 

おじさんは僕のことなんかどうでもよくなったのかな。

 

そう考えてしまう。考えたくなくても考えてしまう。

 

不安になればなるほど、不安になる。

 

ある日、僕は初めて塾をさぼった。

 

「ただいま」

 

「あら、もう塾の時間じゃないの?」

 

「休んだ」

 

「休んだって・・体調でも悪いの?」

 

「今日は行きたくない」

 

「最近どうしちゃったのよ!成績も下がり始めてるし!」

 

「分かんない」

 

「もう変なおじさんもいなくなったんでしょ!」

 

「え・・なんでおじさんのこと知ってるんだよ」

 

「いや・・お隣さんから聞いただけよ・・」

 

「母さんがおじさんに何か言ったんじゃないのかよ!」

 

「・・・」

 

母さんは何も言わなかった。

 

僕はそれで全部分かった。

 

そのまま僕は怒りをドアに押しつけるようにして家を出た。

 

泣きながら、声ではない何かをわめき散らしながら、ひたすらに走った。

 

いつの間にか僕は知らない公園にいた。

 

「どうしたんだい?」

 

おじさんかと思った。

 

あのときのように振り返ると、そこにいたのは知らないおじさんだった。

 

そのときの記憶は曖昧で、後から聞いた話になるけど。

 

僕は誘拐されらしい。

 

おじさんが助けくれる。

 

何の根拠も無いのに心の中でそう信じていた。

 

おじさんは僕にとって

 

ヒーローみたいな存在だったから。

 

すぐに犯人は逮捕された。

 

僕は怪我一つせず家に帰ることができた 。

 

たまたま通りがかった人が警察に通報してくれたらしい。

 

おじさんは最後まで僕の前に現れなかった。

 

その後、母さんと父さんから夜遅くまで怒られた。

 

この事件で僕は学んだ。

 

人生なんて自分の期待した通りにはならないということを。

 

――――高校二年の夏――――

 

おれは私立の高校に入学した。

 

中学の頃のことは語れない。

 

語るほどの出来事が何もなかったからだ。

 

何もない日々をただ淡々と過ごしていた。

 

この一行で済んでしまうからだ。

 

趣味は?休日何してるの?

 

こうゆう質問には答えられない。

 

おれは何かに興味を持つということがなくなった。

 

あの日を境に。

 

得るべき感情を、得るべきときに得られなかったんだろう。

 

いじめられることはなくなった。

 

休み時間に話せる友達も何人かできた。

 

でもたまにあの頃に戻りたいと思うことがある。

 

いや、心の底ではずっとそう感じているのかもしれない。

 

将来の夢も無く、もっと早く時間が過ぎ去ればいいのにといつも思っていた。

 

ある日おれは近所のコンビニで買い物をしていた。

 

『この店でしか買えない限定品です!』

 

そんな売り文句で売られていた商品が目に止まった。

 

牛乳だった。

 

おれはおじさんの牛乳以外の牛乳は飲めなかった。

 

それでも久しぶりに飲んでみたくなった。

 

限定品という言葉の魔力なのかもしれない。

 

会計を済ませた後、のども渇いていたし店の前でのその牛乳を飲んでみた。

 

おれは、気付いたら涙を流してた。

 

飲んだことのある味。

 

懐かしい味。

 

あの頃の味。

 

それは紛れも無くおじさんの牛乳の味そのものだった。

 

何でおじさんの牛乳がここで売られているのか。

 

ただ味が似ているだけなのか。

 

頭の中の混乱をなんとか落ち着かせようとしていると

 

目の前の駐車場で業者の人がトラックの荷台の扉を開けていた。

 

その中に今飲んだ牛乳が積んであった。

 

おれはどうしてもこの牛乳のことが気になり尋ねてみることにした。

 

「あのーこの牛乳ってどこのものなんですか?」

 

「○○ってとこのだよ。昔は狭い範囲の配達しかしてなかったみたいなんだけどね」

 

おじさんの牛乳だと確信した。

 

「どうしてこのコンビニ限定なんですか?」

 

「あそこに看板があるでしょ」

 

「牛乳瓶ですよね」

 

「そう、この牛乳を作ってる人との契約らしいんだ」

 

「どんな契約ですか?」

 

「なんでもこの牛乳をこのコンビニにしか売らない代わりに、この牛乳瓶の絵を看板にしてくれって話だそうだ。それぐらいの価値はあるからって」

 

『この牛乳を世界中に広めておれをいじめたやつを見返してやる』

 

おじさんとの約束を思い出した。

 

『僕もいつかいじめっ子たちを何かで認めさせて見返してやるんだ』

 

おじさんは約束を守るために、夢を叶えるために、がんばってたんだ。

 

それなのに・・それなのにおれは!!

 

おじさんがいなくなったからとか!!

 

親からの期待が重すぎるとか!!

 

全部周りの人や環境のせいにして逃げてただけだった!!

 

その日流した涙の数は、あの日もよりも少し、多かったかもしれない。

 

――――大学二年の夏――――

 

私はある文系の大学に入学した。

 

おじさんとはまだ会えていない。

 

牛乳の製造元を調べればおじさんに会いに行くことはできる。

 

でも、それはまだしてはいけない気がする。

 

私の方が約束を果たしていないから。

 

あれから私をいじめてきたやつらを見返すために何ができるかを考えた。

 

いろいろなことに挑戦してみて、私には文才があることが分かった。

 

今ではコピーライターを目指して学業の傍ら日々執筆活動に明け暮れている。

 

何かを目指して生きるということはとても楽しいということを知った。

 

おじさんが教えたかったのはこうゆうことなのかもしれない。

 

誰もが知ってるような広告のキャッチコピーを任させてもらえるようになったら

 

おじさんに会いに行こう。

 

そのときのこともまた書けたらいいなと思います。

 

ずっと先の話になりそうですけどね。

 

それまで気長に待っていてください。

 

牛乳でも飲みながら。

 

~fin~

 

というわけでローソンの看板に纏わる嘘雑学でした。

 

これからローソンを見つけたときはいかにおじさんの熱い思いが詰まってるかを友達に教えてあげてください。

 

その後変な空気になってもおれは知りません。

たこ焼きから学ぶ人生論

おれが足繁く通っている究極に美味いたこ焼き屋がありまして

 

そこのたこ焼きをまだ食べたことがないと言う友人を

 

「素敵なところへ連れていってあげるよ」

 

と誘ったらセコム並に警戒心をむき出しにされてしまったので

 

そのまま拉致してたこ焼き屋へ連れていったときのことです。

 

友人が記念すべき一口目を食べた後、感想を聞いてみると。

 

おれ「どう?」

 

友人「熱くて食べれない」

 

猫舌だったらしい。

 

すると友人はたこ焼きを一つずつぱかぱか開き始めた。

 

おれ「何してるの?」

 

友人「冷ましてる」

 

それから数分後に美味しいという感想を聞けました。

 

そこで気になったんですが。

 

たこ焼きを冷ますという行為はどうなんだろうかと。

 

たこ焼きの美味さと熱さって比例してると思うんです。

 

熱ければ熱いほど美味しさが増して

 

冷めれば冷めるほど美味しさが減っていくみたいな感じで。

 

なのでたぶんたこ焼きをこよなく愛してるって人ほど

 

おれみたいな違和感を感じるんじゃないかなと。

 

もしたこ焼き教なる宗教が存在したとして

 

たこ焼きを冷ましてるなんてところを信者たちに見つかったら

 

友人は今頃どうなっていたか分かりませんよ。

 

たこ焼きの熱さっていうのは言わばダメージジーンズのダメージ部分なわけですよ。

 

それを冷まして無くしてしまうということは

 

ダメージ部分に可愛らしいくまさんワッペンを縫い付けちゃうようなもんなんですよ!!

 

↑頭に浮かんでから10秒くらいは絶妙な例えだと思ってました。

 

たこ焼きとは人生のようなものである。

 

熱いからといって冷ましてしまえば真の美味しさには辿り着けない。

 

何かを得ようとしたとき少しでも妥協してしまえばそれだけのものしか得られない。

 

舌を火傷してでも

 

人より困難な道を歩んででも

 

その人にしか見ることのできない景色が

 

きっと 、あるのだから。

 

↑名言っぽいことを言えば上手いこと締められると思ってた人。

男には戦いを避けてはならない時がある

会社からの帰り道

 

謎の腹痛に襲われどこかにトイレはないかと探したところ

 

近くにコンビニを見つけたのでそこでトイレを借してもらうことにしました。

 

なんとか最悪の事態は免れトイレから出ようとすると

 

ドアの前に一組のカップルが立っていました。

 

どうやらトイレが空くのを待っていたようで

 

おれがトイレから出るや否や女性の方が素早く駈け込んでいきました。

 

こんな一言を残して。

 

カップル女「臭かったらどうしよ~!(大音量)」

 

グサリ。

 

胸の辺りにある何かに刃が突き刺さる音が聞こえた。

 

カップル男「ずっと息止めてればいいじゃん~!(爆音)」

 

スパーン。

 

さらにその何かを真っ二つにたたっ斬られたような気がした。

 

・・・。

 

その時、脳から一つの指令が下った。

 

『今すぐこいつらをやれ』と。

 

たぶんアナキンがダークサイドに落ちた時もこんな気持ちだったんだと思います。

 

おれ「ちょっと待てと・・。

 

本人がいる前でそうゆうことを言うのはモラルに欠けるんじゃないのかと。

 

そもそもうんこなんだから臭くないわけないだろと。

 

フローラルな香りのうんこが存在するとでもいうのかと。

 

てめぇの物差しで人のうんこの臭さを計るなよ!!」

 

って心の中ですごい思ってやりましたよ。

 

ですが

 

それだけでこの件を水に流すなんてことはできません。

 

目には目を。

 

歯には歯を。

 

うんこ臭いにはうんこ臭いをです。

 

ということで題して。

 

『T(てめぇの)U(うんこも)K(臭いんだぞ)作戦』を決行することに。

 

作戦内容はターゲットがトイレから出てくるタイミングを見計らい

 

大げさに咳き込むことによりてめぇのうんこも臭いんだぞと暗に伝えることで

 

メンタル面への攻撃を仕掛けるというものである。

 

獲物を待ち構える狩人のようにじっと雑誌コーナーにて息を潜める。

 

するとドアノブが回され今にもやつがその姿を現そうとしている。

 

ガチャッ。

 

(今だっ!!)

 

おれ「ゴホンッ!ゴホンッ!」

 

よし、これは完璧に決まった!

 

今頃はダメージに耐えきれずもんどりうってるに違いない!

 

カップル女「お待たせ~!」

 

カップル男「おめぇ化粧長すぎだし~!」

 

まさかの・・化粧直し・・。

 

トイレには~

 

それは~それはきれいな~

 

女神さまが~おるんやでぇ~(泣崩)

あの頃に忘れてきてしまったもの

来週の日曜日

 

ミニ四駆ジャパンカップに出場してきます。

 

ということで

 

大会前の調整のためミニ四駆専用のコースを貸し出している

 

横浜のトレッサへミニ四駆仲間の先輩と向かうことに。

 

実は自分のマシンを走らせたことがまだ一度もなかったので

 

昨日から楽しみで仕方がありませんでした。

 

まさかあんな無様な醜態を晒すことになるとは知らずに・・。

 

さっそく試しにコースで走らせてみようとすると

 

?「お兄さんたちもミニ四駆やってるんですか?」

 

おそらく小学校低学年ぐらいの子供が声をかけてきた。

 

おれ「最近始めたばっかりなんだけどね」

 

子供「へぇー、じゃあ僕と勝負してみましょうよ!」

 

ふっ。

 

いくらおれがミニ四駆初心者とはいえ

 

たかだか週に数百円程度のお小遣いしかもらっていないであろう君に

 

月に何万もの収入があるおれが負けるはずないじゃないか。

 

教えてやろう、身の程ってもんをな!

 

おれ「その勝負、受けて立とう」

 

こうして突如現れた子供とのレースが始まった。

 

~1分後~

 

おれ「うわーん(泣)」

 

誰がどう見てみも惨敗だった。

 

かつて無いほどの屈辱を味あわされた瞬間だった。

 

子供「次は一秒ハンデつけてやろうか?」

 

からのこのため口である。

 

勝負とは人をこうも簡単に変えてしまうものなのか。

 

おれ「五秒でお願いします」

 

子供「うーん、二秒だったらいいよ」

 

ふっ。

 

やはり世の中のことを何も分かってないおこちゃまだ。

 

おれがこっそり最速のモーターに変えたことに気付いていない。

 

教えてやろう、勝負の世界の厳しさってもんをな!

 

~1分後~

 

おれ「うわーん(泣)」

 

越えられない壁がそこにはあった。

 

もう頼りになるのはおれにミニ四駆を教えてくれた先輩しかいない。

 

おれ「先輩!どうか仇をとってください!」

 

先輩「おう、任せとけ!」

 

そして先輩と少年との最後の決戦が始まった。

 

~1分後~

 

先輩「うわーん(泣)」

 

おれ「うわーん(泣)」

 

情けない大人二人組の図が完成した。

 

その後おこちゃまとは一緒にレースしたり情報交換できるぐらいに仲良くなれました。

 

それで話をしていく内に思いました。

 

きっとこの子は純粋にミニ四駆が好きで

 

他のことを我慢してでも強いパーツを買ったりしてきたんだなと。

 

そうゆう気持ちって大人になるにつれて薄れていきますけど

 

もっと大切にしないといけないものなんだと思います。

 

子供のお母さん「そろそろ帰るわよ―」

 

子供「はーい、お兄さんたちまたね!」

 

おれ・先輩「またなー」

 

・・・。

 

おれ「あの子のお母さん可愛かったですね」

 

先輩「それ、思ったわ」

 

こんな汚れきった大人になってしまわないことを切に願います。

ホラーにおいての混ぜるな危険

最近読んだ本。

 

※ネタばれあり。

 

『黒い家』貴志祐介/著

 

ホラー小説です。

 

幽霊とかは全く出てこないんですがめちゃ怖いです。

 

この本を読む際には替えのパンツが必須となります。

 

ホラーというジャンルにおいて何が一番怖いかって考えたんですよ。

 

井戸の底から這い上がってくる髪の長い女の子とか

 

全裸でちょろちょろ走り回る全身白塗りの男の子とか

 

そうゆうことではないと思うんです。

 

じゃあ何が一番怖いかっていうと

 

“包丁を持ったばばぁ”です。

 

考えてみてください。

 

まず包丁というを武器を所持していること。

 

丸腰の人間と何か一つでも武装してる人間の戦闘力って段違いなんですよ。

 

そして相手がばばぁであるということ。

 

ばばぁの執念というかエネルギーってすごいじゃないですか。

 

目的のためなら手段を選ばないみたいな。

 

電車に乗っててばばぁと席の取り合いになったらまず勝ち目はありません。

 

そのばばぁに包丁なんて持たせたらもう究極生物の誕生ですよ。

 

この本の主人公はそんな恐ろしいばばぁに命を狙われることになります。

 

しかも何も悪いことしてないのにただのとばっちりで標的にされるんですよ。

 

主人公かわいそうすぎます。

 

著者である貴志祐介さんという方は

 

現実でぎりぎりありえてもおかしくない怖さを書くのが上手いです。

 

小説の中にしか存在しない幽霊より現実に存在するかもしれない人間の方がやっぱり怖いなって思います。

 

気になったら面白いんで読んでみてください。

 

読み終わって得た教訓。

 

もし誰かと結婚したとして

 

いつの間にか奥さんが自分に多額の保険金を掛けていることを知ったら

 

速攻で逃げた方がいい。

 

あと三回ぐらい頭の中で復唱しておいた方がいいかもしれません。

新歓の席での禁止事項

新人歓迎会にて。

 

まずはお互いの自己紹介から始めることに。

 

各々自分の趣味や特技などを披露していく新人たち。

 

そして新人側ラストの自己紹介。

 

新人S「えっと、Sです!趣味はカラオケかな」

 

先輩一同(・・ピクッ)

 

一瞬、先輩たちが何かに反応したような気がした。

 

しかし、疑問に思う暇もなくおれを含む先輩サイドの自己紹介が始まります。

 

先輩A「Aです。趣味はカラオケで週四回ぐらいは行ってます」

 

※一年近く一緒にいてそんな話は一切聞いたことないです。

 

先輩B「Bです。趣味はしいていうなら・・カラオケ?」

 

※この前カラオケ行こうって流れになったとき全力で拒否してました。

 

先輩C「Cです。趣味は何だろう・・じゃあ・・カラオケで」

 

※Bさんと一緒になってカラオケに行く流れを断固拒否してました。

 

明らかに戸惑っている様子のSさん。

 

および他の新人の方々。

 

この不穏な空気の中とうとうおれの番が回ってきてしまいました。

 

おれ「どうもおれです。趣味は・・

 

(これ以上Sさんを刺激してはいけない)

 

趣味は・・

 

(気持ち悪いやつらだと思われて辞めてしまうかもしれない)

 

趣味は・・

 

(ここでカラオケ以外のことを言えばまだ取り返しがつくじゃないか)

 

趣味は・・

 

(よし、ここは真面目に読書と答えて無難に切り抜けよう)

 

“カラオケ”です!!

 

先輩たちだけに!!

 

Sさんの気を引かせるわけにはいかなかったんだ!!

 

こうしてSさんを巡る男たちの運命の輪が廻り始めたのであった。

 

~数時間後~

 

一時は気まずい空気に包まれ

 

もうどうしようもなくなったかに思われたが

 

その後の先輩方の盛り上げによって何とか立て直すことに成功しました。

 

自分らでぶっ壊した空気は自分らで修復する素敵な紳士たちです。

 

そろそろお開きの時間が迫ってきたかなという頃。

 

核心に迫る質問が、何の前触れもなく、投下された。

 

『この中で彼氏いるひと~?』

 

一瞬、時が止まり

 

男子サイドの視線が一斉にSさんへと集まる。

 

Sさん「・・・

 

(ドクンッ ドクンッ)

 

・・・

 

(ドッ ドッ ドッ ドッ)

 

・・・

 

(ド ド ド ド ド ド ド ド)

 

・・・はい」

 

申し訳なさそうに手を上げるSさん。

 

先輩A「・・・(´・ω・`)

 

先輩B「・・・(´・ω・`)

 

先輩C「・・・(´・ω・`)

 

おれ「・・・(´・ω・`)

 

その後は二次会でカラオケに行こうなんて人は一人もおらず

 

葬式のようなテンションで解散することになりました。

 

今回の件から学ぶべきこと。

 

新歓の席で趣味はカラオケとか言ったらいけない(違)

 

後日談

 

Sさんは辞めることなく働いてくれてます。

 

むしろおれより馴染んでます。

 

Sさん、強い子でした。