逃れられないカルマ
人間とはかくも愚かな生き物である。
常識などという無意味な枠組みに囚われ
自らが作ったルールに自らが縛られる。
その姿は実に滑稽だ。
指をさして笑わずにはいられない。
与えられる者から与える者へ。
いや、こう言い換えるべきか。
搾取する者から搾取される者へ。
目を背けることは許されない。
恐怖する暇さえ与えられない。
気付いたときにはもう遅い。
それは何の前ぶれもなく訪れるのだから。
もしもし。
あ、母さん?
うん、明日帰るよ。
え、何を?
あげる側!?
でもお金が・・。
ボーナスなんて雀の涙ぐらいしか・・!!
ちょ、母さん!!
お母様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
あっ…。
…。
お年玉。
なんて無慈悲な制度なんだ。