鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅⑥(旭川~稚内)
~6日目~
日本最北端の地。
凍てつく大地の果て。
大自然の祖なる場所。
最終目的地:宗谷岬。
ついに最後の旅路となりました。
ここまで鈍行電車しか使用しておりません。あと船とバス。
座りすぎておしりの筋肉が痺れてます。
この日やることはもちろん、宗谷岬に向かうこと。
しかし、最後にして最大の難関が待ち構えていました。
要点をまとめるとこうなります。
⇒つまりその日の内に旭川まで戻らなければならない。
⇒始発での出発が必須でありかつ乗り間違えは許されない。
⇒バスも同じく乗り間違えは許されない。
一回のミスがこの旅の終了を意味すると言っても過言ではありません。
でも、ここまで来たからには、やるしかないんです。
早速、稚内行きの始発電車に乗車。
6時間ただひたすら外の景色を眺めます。
この旅のために小説を3冊買いましたが全て読破してしまいました。
途中、寂しくなりすぎて、運転手さんの後ろに無言で立ち続けたりしていましたが、なんとか稚内駅に到着。
バスが来るまで2時間ほど空いていたので昼食をとることに。
うろこ亭というお店で食べられるウニ丼。
贅沢の極みかと。
美味すぎて顔がとろけました。
市場では稚内牛乳なるものを買って飲んでみました。
めちゃクリーミーでうましです。
そうこうしている内にバスの来る時間に。
いざ、宗谷岬へ。
そして・・・。
そして・・・。
そして・・・!
宗谷岬、到着!!!!
宿泊ホテル数:0
特急電車使用回数:0回
鈍行電車乗車時間:約45時間
途中停車駅数:420駅
とんでもなく時間と労力をかけましたが・・・。
無事に最終目的地まで到達できました!!
ちなみにこれが旅を終えた男の顔。
疲労からか死亡する3日前みたいな目をしていますね。
突然ですが、ここで問題です。
この写真を撮る前にある出来事が起きてテンションがガタ落ちしています。
さて、その出来事とは何でしょう。
答えは最後に発表ということで。
目的を達成した後は、稚内駅まで戻り晩ご飯を食べました。
デノーズというお店のスラッピージョーというメニュー。
見た目と名前のラスボス感が凄まじいです。
めちゃくちゃでかいハンバーガーにチーズとトマトソースがかかってます。
鉄板からはみ出るほどのボリュームでしたが案外ぺろりといけました。
パンがふわふわで食べやすかったからかもしれません。
そして食後、また6時間かけて旭川まで戻りました。
~7日目~
無事に旭川まで戻ってこれました。
フリーパスの使用期限が1日だけ残っていたので、最後に旭川を観光してから帰ることに。
とりあえず、旭川のラーメン屋巡り。
上から、蜂屋のブラック醤油ラーメン、玄の豚骨醤油ラーメン、一幻の海老味噌ラーメンです。
どれも美味しいですが、強いて言うなら一幻がおすすめです。
それからちょうどゴールデンカムイにはまっていたこともありアイヌ記念館へ。
右半分にブルーシートが被さっているのが分かるでしょうか。
係員の人に話を聞いてみると、雪の重みで屋根が崩れたんだそうです。
けが人はでなかったそうでなにより。
左半分は無事らしく見学させてもらうことに。
アイヌの民は獲った熊の子どもを育てるなど、いろいろ面白いことを知れました。
そして時間は過ぎ、飛行機の時間に・・・。
そう、帰りは飛行機に乗って帰りました。
あんなに節約とか行ってたのに飛行機を使ってしまいました!
またあんな地獄みたいな思いをして東京まで帰りたくなかったんです!
こればっかりは勘忍して下さい!たのんます親分!
というわけで、鈍行電車でひたすら北を目指す旅は幕を閉じましたとさ。
めでたしめでたし。
<問題の答え>
電車に乗り過ぎたのと最北端の寒さにやられたのとで・・・。
う○こを漏らした。
正解者の中から抽選で1名様に当時のパンツが贈られます。
それでは。
鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅⑤(札幌~旭川)
~5日目~
そこに広がるは大都会、札幌。
この旅中で断トツの栄えっぷりです。
とにかくいろんなお店がひしめき合ってました。
レジャー、飲食、居酒屋、ホテル、何でもござれですよ。
そんな風景に感動しつつこの日やるべきことを確認。
最初の目的地へ出発!
ベタ中のベタこと時計塔。
噂にたがわぬ何も無さでした。(失礼)
ただ、内部に展示されていたこの振り子時計は見れてよかったです。
続いて向かったのは鮭専門店の丸亀さん。
実は食べ物の中でも頂点に君臨するんじゃなかってくらい鮭が好きなんです。
毎朝、鮭でも文句言いません。
店内はほんとに鮭しか売ってませんでした。
もし自分が熊だったら暴れ狂ってたところです。
お目当ての品があり店員さんに「例のブツありますか?」と尋ねると。
「ちいとばかし値が張るよ」とのこと。
たしかにそれなりの値段でしたが背に腹はかえられないと購入を決意。
それがこちら。
時不知(ときしらず)っていいます。
川を遡る時期が他の鮭とは違って、絶妙な脂の乗り方をしているらしいです。
さすがに調理はできないので自宅に郵送しました。
あと鮭児ってやつも食べてみたかったんですが、値段が尋常じゃなかったので断念。
その後はGARAKUというスープカレーのお店でお昼ごはん。
これが最強に美味かったです。
40分並びましたがその価値はあります。
駅からも近いので機会があればぜひお試しあれ。
そして、午後にやったことは諸事情により割愛します。
この部分に関しては友達限定で実際に会ってしか話せない土産話って感じです。
そんなこんなで夜ご飯の時間まで飛びます。
札幌での夜ご飯といえば、そう、イクラ丼です。
極上のイクラ丼を求めて海味はちきょうというお店に。
ここで予期せぬ恐ろしいことが起こりました。
席に着くと隣にはイケイケな大学生グループ。
先に注文していたらしくそのテーブルに丼ブリが運ばれてきました。
でも、イクラが乗っていない。白飯だけだったのです。
すると店員さんが。
「これからおいさーという掛け声と一緒にイクラをよそいでいきますので!」
なるほど、そういうシステムなのか。
「おいさーの掛け声はお客さんもご一緒にお願いします!」
いやいや、お客さん参加型なの!?
「いきますよー!」
・・・!!
店員さん「おいさぁぁぁぁー!おいさぁぁぁぁー!」
大学生グループ「おいさぁぁぁぁー!おいさぁぁぁぁー!」
え、爆音上映会?ってくらいの絶叫。
「はーい!ありがとうございまーす!」
なんてこった。
友達と来てるならまだしもお一人様でこのノリはきつい。
なんとか回避できないものかと思考を巡らせるも店員さんに肩をぽんと叩かれ。
「次、お客さんですから(にっこり)」
おわった。
自分はイクラというエサに食いつき、もう釣り針からは逃れられない。
魚が自らの運命を悟るときもこんな気持ちなのだろうか。
無慈悲なる店員さんが白飯をテーブルに運んでくる。
「それじゃあいきますよー!」
アーメン。
店員さん「おいさぁぁぁぁー!おいさぁぁぁぁー!」
自分「お、おいさ・・・」
大学生グループ「おいさぁぁぁぁー!おいさぁぁぁぁー!」
・・・!?・・・!?
一瞬、何が起きたのか分かりませんでしたが、すぐに状況を理解。
隣の大学生グループがおいさーに乱入してきました。
俗にいうセッションおいさーです。
この流れに身を任せておけば事なきを得られる。
そう考えた瞬間、視界がブラックアウト。
~20年後の世界~
息子「お父さんはおいさーを他人に任せたりなんかしないよね?」
自分「・・・」
息子「もちろんかっこよくおいさーを決めたんだよね?そうだよね?」
自分「・・・すまん。父さんな、おいさーから、逃げたんだ・・・」
息子「嘘、だよね・・・?」
自分「・・・」
息子「見損なったよ!もうお父さんなんて信じられない!」
自分「息子ぉ・・・息子ぉぉー!!」
~現在~
そんな夢を見たような気がする。
ここで退いたら・・・未来の息子に会わす顔がない!!
おいさ・・・おいさー・・。
おいさー・・・!おいさー・・・!
「おいさぁぁぁぁー!!!!おいさぁぁぁぁー!!!!」
店員「こんなおいさーは初めて見た・・・!」
大学生グループ「すげぇ・・・!」
どうだ・・・父さん・・・やったぞ・・・。
そして食後の余り時間に旭川まで移動。
こうして無事に5日目は終了しました。
ちなみにこちらがマックスまで山盛りにしたイクラ丼です。
めちゃうまでした。
次回、最終回『旅人、北の大地に散る』
お楽しみに。
鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅④(函館~札幌)
~4日目~
朝起きて、ある重大な過ちに気付きました。
寒い。
そう、寒いのである。
防寒具と言える服装はパーカー1枚のみ。
極寒の大地、北海道を舐めまくった装備です。
コートを買うことも考えましたが、その出費は痛すぎるので歯を食いしばって我慢することにしました。
函館では有名らしい活いか踊り丼を食べに市場へとやってきました。
こちらは店頭に飾ってあるサンプルです。
こ、こいつが踊り出すのか・・・!と思うとわくわくが止まりません。
注文を終え、満を持して主役の到着を待ちます。
わくわく。
・・・。
あれ、なんかいか小さくない・・・?
自分という人間が小さいから・・・?
・・・。
いや!このメニューの売りはいかが踊り出すことであってでかいことじゃない!
名前にBIGでもついてない限りそこを責めるのはナンセンス!
何とか溢れだす懐疑心をなだめることに成功。
醤油をかけてみたらほんとに踊り出しました。
ぶらぼー。
その後、赤レンガ倉庫に立ち寄りーの。
前日は強風のため登れなかった函館山に登りーの。
次の目的地に向かって出発。
函館を後にすると虹が見送ってくれました。
電車に揺られること8時間。
登別に到着です。
ここでは温泉旅館に泊まろうかぎりぎりまで悩みましたが、当初のルールを守るため涙を飲んで日帰り温泉に妥協しました。
なんかやべーやつがいるっぽいです。
いました。
さすが地獄谷。
中学時代、バレンタインデーに自分の机に自分でチョコを入れて友達に自慢していた悲しい悪行について、謝罪しておきました。
第一滝本館という旅館の温泉に立ち寄り入浴させてもらいました。
電車の乗り換えの都合上、2時間ほどしかいられませんでしたが、お肌つるつるのいい湯でした。
ダッシュで駅まで戻りさらに北へと向かいます。
とうとう札幌まで辿り着きました。
さすがに探索する体力はもう残っていなかったので、4日目はすみれの味噌ラーメンを食べて無事終了。
疲れた!!
次回『奪われた、おいさー』
お楽しみに。
鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅③(盛岡~函館)
~3日目~
早朝6:00
一夜を明かした漫画喫茶の無料モーニングで朝食を済ませ、盛岡出発。
長いこと電車を乗り継ぎまくって、青森到着。
青森に来たら一度食べてみたかったB級グルメがあります。
その名も、味噌バター牛乳カレーラーメン。
クラスの問題児を全員同じグループに集めちゃったみたいな不安を感じますよね。
百聞は一見に如かず、ご覧ください。
見た目はそこまでじゃありません。
恐る恐る、食べてみる。
味は・・・びっくりするくらい予想通りでした。
試しに食べてみる価値はあるとだけ言っておきます。
ただ、責任は一切取りません。©︎キツネ村
続いて向かったのはシードル工場。
ここではニッカ、キモリ、アオモリと3種のシードルを飲み比べすることができます。
正直、アオモリが断トツで美味しかったです。
もちろん好みはあると思いますが、アオモリは苦味がなくて絶妙に飲みやすく、リンゴ感もしっかりと残ってました。
人生初のフェリー。
テンション上がって、甲板からの眺めを楽しみにいこうとすると。
『強風のため外には出ないでください』
船室の隅で3時間丸まってました。
函館に到着。
函館と言えば、世界三大夜景とも言われる函館山からの景色ですよね。
休憩も挟まず、一目散にロープウェイ乗り場に向かうと。
『強風のため本日のロープウェイは全て運休です』
ジーザス、強風。
夜ご飯は函館では有名なラッキーピエロというオムライス&ハンバーガー屋さんに行きました。
名物のカラアゲをサンドしたハンバーガー。ホワイトソースのかかったポテト。そして黒ウーロン茶。
このボリュームで650円。安い。
お腹も膨れて無事に三日目も終了。
次回『地獄へ、日帰りで』
お楽しみに。
鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅②(仙台~盛岡)
~2日目~
さて、今日も元気に北へ向かって出発だ!
とは、いきません。
まだ仙台にてやり残したことがあるのです。
バスに乗ること1時間。
蔵王キツネ村。
またの名を、モフモフ天国。
コンクリートジャングルから抜け出してきたモフラーたちが癒しを求めて集う場所。
ここでは100匹以上ものキツネと触れあうことができます。
やたらとセクシーなキツネの看板に案内されキツネ村へ。
巨大なゴリラがお出迎えしてくれます。
なぜゴリラなのかは謎です。
いや、だからなぜゴリラなのかと。
ポップなデザインとは裏腹に書いてあるのは恐ろしい内容でした。
ま、そこまでの危険はないでしょ!そう自分に言い聞かせていると、係員さんによる事前説明が始まりました。
「以前、キツネに噛まれて病院送りになった人がいます」
え・・・。
「でも、全ては自己責任となりますので気をつけてください」
なるほど、まじなやつだ、これ。
とりあえず何も見てないし何も聞いてないことにしました。
いざ、キツネ村へ!
入り口にチシャ猫みたいなやつがいました。
何か意味深なことを言ってきそうな雰囲気を醸し出してますが、スル―してどんどん奥へと進んでいきます。
おぉぉぉぉ~~~~!!!!
うわぁぁぁぁ~~~~!!!!
もふもふ~~~~!!!!
(以下、もふもふの寝姿に癒されるタイム)
はぁ・・・はぁ・・・。
右を向いても左を向いても、もふもふだらけ。
おーい。
え、呼んだ?
エサをあげるとみんな集まってきます。
上から見るとこんな感じ。
もう!おいちゃんがなんでもこうたる!こうたるさかい!
そんな気分です。
存分にモフモフを満喫した後はお土産コーナーへ。
ここのお土産の品揃は半端じゃないです。
ぬいぐるみ、食器、雑貨、写真集、なんでもあります。
ゲットした戦利品たち。かわええ。
大満足のウキウキ気分で帰ろうとすると、店員さんから驚愕の一言。
「次のバス、4時間後ですよ」
え、ぷりーず、わんもあ。
「次のバスが来るまで、あと4時間ですよ」
合計6時間キツネ村に滞在しました。
夜ご飯に仙台名物のせり鍋、デザートにずんだシェイクを飲んで仙台駅を出発。
ちなみにせり鍋は冬から早春までが旬。
旬を過ぎるとほとんどのお店でせり鍋を出さなくなるらしいので、時期を確認してから行くのがおすすめです。
ギリギリまでねばって盛岡まで移動できました。
漫画喫茶にも辿り着けて2日目も無事終了です。
次回『恐怖の味噌バターカレー牛乳ラーメン』
お楽しみに。
鈍行電車でゆくひたすら北を目指す旅①(川崎~仙台)
~経緯~
この度、ひたすら北を目指す旅をしてきました。
理由はただ一つ、暇だったからです。
~ルール~
・電車での移動は鈍行のみ。
⇒東日本・北海道パスを使えば1週間鈍行電車は乗り放題。
・ホテルには泊らない。
⇒とにかく漫画喫茶を探す。7泊分のホテル代とか出費がかさみすぎるので。
・最終目的地は宗谷岬。
⇒目指すは日本最北端の地。
~1日目~
川崎駅、出発。
前日にノイタミナカフェ5周年記念イベントに参加した勢いのまま遊びまくったおかげで体力は赤ゲージからのスタートでした。
宇都宮駅、到着。
さっそくお昼ごはん。
ねぎ味噌ぎょうざとねぎ味噌水餃子。
餃子の上にねぎが積もってる状況なんて初めて見ました。ねぎ好きには堪らないものがあります。餃子に味噌も全然あり。
変わり種ながら美味しかったです。
ただ、乗換の都合で食べる時間は15分。
ゆっくりさせてくれ。
仙台駅、到着。
仙台と言えば荒木飛呂彦先生の故郷!
そしてジョジョ4部の舞台である杜王町のモデルにもなっていますね!
というわけで仙台に来たら絶対に行くと決めていたあの店へ直行!
店内に入ると女性の店員さんが1人。
どうやら店主はすでに爆殺されたようです。
商品は靴だけでなく、オシャレな雑貨もたくさん並んでいました。
気に入った小物入れを購入。文庫本とか入れとくのに丁度よさそう。
うさぎにねぎを盗まれてそれを追いかけるかえるの柄でしょうか。
ちなみにむかで屋オリジナル商品とのことでここでしか買えないようです。
その時ふとレジの上を見ると。
『ジョジョの領収書が欲しい方はお気軽にスタッフにお尋ねください』
ジョジョの領収書・・・?
「あのー、このジョジョの領収書って」
「あ、吉良吉影様ですね~!」
なんと!
自動的に吉良吉影になれました。
しかも小物入れ買ったはずがボタン代になってました。
めちゃくちゃ粋なサービスですよね。宝物にします。
店員さんいわく、たくさんの吉良吉影がこの店を訪れるそうです。
きっとあれです、辻彩のシンデレラの能力で顔を変えてるんでしょうね。
こんなのもありました。
なぜこのメンツにフーゴ(左下)が混ざってるのかは謎です。
他にも仙台には広瀬通り、花京院緑池、承太郎が泊まったホテルなどいろいろあります。
仙台駅構内にある伊達の牛タン屋さんにて夜ごはん。
美味すぎて目ん玉しぼむくらい泣けました。
運良く千本桜の夜桜verも見れて1日目は無事終了。
最高かよ。
次回『迫りくるもふもふ』
お楽しみに。
おしまい
やりたかったことは全てやり終えたので、
今回の更新にてこのブログ『暇なときにでも』はおしまいとなります。
よければ気になる過去記事を読んでもらえたら嬉しいです。
暇なときにでも。