暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

もしも饅頭怖いの世界に紛れ込んでしまったら

昔々あるところに村のおじさんたちが集まって何かを話していたそうな。

 

おじさんA「おめぇたちには“怖いもの”ってあるか?」

 

おれ(夜な夜なおじさんが集まって話すトークテーマがそれかよ)

 

というのはさておき。

 

おじさんB「おれはヘビが怖い。あのニョロニョロした動きが怖い」

 

おれ(うんうん)

 

おじさんC「おれはタヌキが怖い。お化けに化けるのが怖い」

 

おれ(かわいいなおっさん)

 

おじさんC「おれはクモが怖い。糸出すのが怖い」

 

おれ(分かる分かる)

 

おじさんD「おれはそんなもんよりもっと怖いものを知ってる」

 

おじさんA「そりゃほんとかい、いったいその怖いものって何なんだ?」

 

おじさんD「それは…」

 

おじさんたち(ごくり…)

 

おれ(CMの後か…?)

 

おじさんD「饅頭」

 

おじさんA「饅頭ってあのお菓子屋で売ってるやつか?」

 

おじさんD「やめてくれー!饅頭怖い!名前聞くだけでも怖いー!」

 

発狂したおじさんDはそのまま隣の部屋で寝込んでしまいました。

 

おれ(超展開だ…)

 

おじさんA「はっはっはっ!饅頭が怖いだなんて面白いやつだ!

 

そうだ!いたずらにあいつの枕元に饅頭を並べて置いておこう!」

 

おじさんたち「それはいい!さっそく饅頭を買ってこよう!」

 

おれ(…はっ!)

 

おれ「みなさん待ってください!!」

 

おじさんたち「…?」

 

おれ「いいですかよく聞いて下さい…。

 

これは全ておじさんDの作戦だったんですよ!!」

 

おじさんたち「な、なんだってー!!」

 

おれ「饅頭が怖い人間なんて聞いたことがありません。

 

おそらくおじさんは嘘をついています。

 

動機はもちろん、饅頭を食べたかったからでしょう」

 

おじさんたち「そうゆうことだったのか!

 

危うく騙されるところだった…ありがとう、いつの間にかいた見知らぬ人よ」

 

おれ「お安い御用です」

 

おじさんたち「ところで」

 

おれ「はい?」

 

おじさんたち「おめぇの“怖いもの”まだ何か聞いてなかったな」

 

おれ「怖いものは…」

 

おじさんたち(ごくり…)

 

おれ「美女」

 

翌日、おれが目を覚ますと、村人たちの嫁さんに囲まれていたそうな。

 

めでたしめでたし。

 

というわけで、もしも饅頭怖いの世界に迷い込んでしまったらでした。

 

この饅頭怖いって話は好きなものをあえて怖いものだと言い張ることでそれを逆に引き寄せようとしています。

 

あんまり引き寄せの法則みたいな話は好きじゃないんですがこの話はちゃんと理に適っているのかもしれません。

 

なのでみなさん。

 

苦手なものをどんどん怖いと叫びましょう。

 

せーの。

 

美女怖い!!美女怖い!!美女怖い!!

 

※大切な何かが遠ざかっているような気がするのは気のせいです。