ホラーにおいての混ぜるな危険
最近読んだ本。
※ネタばれあり。
『黒い家』貴志祐介/著
ホラー小説です。
幽霊とかは全く出てこないんですがめちゃ怖いです。
この本を読む際には替えのパンツが必須となります。
ホラーというジャンルにおいて何が一番怖いかって考えたんですよ。
井戸の底から這い上がってくる髪の長い女の子とか
全裸でちょろちょろ走り回る全身白塗りの男の子とか
そうゆうことではないと思うんです。
じゃあ何が一番怖いかっていうと
“包丁を持ったばばぁ”です。
考えてみてください。
まず包丁というを武器を所持していること。
丸腰の人間と何か一つでも武装してる人間の戦闘力って段違いなんですよ。
そして相手がばばぁであるということ。
ばばぁの執念というかエネルギーってすごいじゃないですか。
目的のためなら手段を選ばないみたいな。
電車に乗っててばばぁと席の取り合いになったらまず勝ち目はありません。
そのばばぁに包丁なんて持たせたらもう究極生物の誕生ですよ。
この本の主人公はそんな恐ろしいばばぁに命を狙われることになります。
しかも何も悪いことしてないのにただのとばっちりで標的にされるんですよ。
主人公かわいそうすぎます。
著者である貴志祐介さんという方は
現実でぎりぎりありえてもおかしくない怖さを書くのが上手いです。
小説の中にしか存在しない幽霊より現実に存在するかもしれない人間の方がやっぱり怖いなって思います。
気になったら面白いんで読んでみてください。
読み終わって得た教訓。
もし誰かと結婚したとして
いつの間にか奥さんが自分に多額の保険金を掛けていることを知ったら
速攻で逃げた方がいい。
あと三回ぐらい頭の中で復唱しておいた方がいいかもしれません。