暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

新歓の席での禁止事項

新人歓迎会にて。

 

まずはお互いの自己紹介から始めることに。

 

各々自分の趣味や特技などを披露していく新人たち。

 

そして新人側ラストの自己紹介。

 

新人S「えっと、Sです!趣味はカラオケかな」

 

先輩一同(・・ピクッ)

 

一瞬、先輩たちが何かに反応したような気がした。

 

しかし、疑問に思う暇もなくおれを含む先輩サイドの自己紹介が始まります。

 

先輩A「Aです。趣味はカラオケで週四回ぐらいは行ってます」

 

※一年近く一緒にいてそんな話は一切聞いたことないです。

 

先輩B「Bです。趣味はしいていうなら・・カラオケ?」

 

※この前カラオケ行こうって流れになったとき全力で拒否してました。

 

先輩C「Cです。趣味は何だろう・・じゃあ・・カラオケで」

 

※Bさんと一緒になってカラオケに行く流れを断固拒否してました。

 

明らかに戸惑っている様子のSさん。

 

および他の新人の方々。

 

この不穏な空気の中とうとうおれの番が回ってきてしまいました。

 

おれ「どうもおれです。趣味は・・

 

(これ以上Sさんを刺激してはいけない)

 

趣味は・・

 

(気持ち悪いやつらだと思われて辞めてしまうかもしれない)

 

趣味は・・

 

(ここでカラオケ以外のことを言えばまだ取り返しがつくじゃないか)

 

趣味は・・

 

(よし、ここは真面目に読書と答えて無難に切り抜けよう)

 

“カラオケ”です!!

 

先輩たちだけに!!

 

Sさんの気を引かせるわけにはいかなかったんだ!!

 

こうしてSさんを巡る男たちの運命の輪が廻り始めたのであった。

 

~数時間後~

 

一時は気まずい空気に包まれ

 

もうどうしようもなくなったかに思われたが

 

その後の先輩方の盛り上げによって何とか立て直すことに成功しました。

 

自分らでぶっ壊した空気は自分らで修復する素敵な紳士たちです。

 

そろそろお開きの時間が迫ってきたかなという頃。

 

核心に迫る質問が、何の前触れもなく、投下された。

 

『この中で彼氏いるひと~?』

 

一瞬、時が止まり

 

男子サイドの視線が一斉にSさんへと集まる。

 

Sさん「・・・

 

(ドクンッ ドクンッ)

 

・・・

 

(ドッ ドッ ドッ ドッ)

 

・・・

 

(ド ド ド ド ド ド ド ド)

 

・・・はい」

 

申し訳なさそうに手を上げるSさん。

 

先輩A「・・・(´・ω・`)

 

先輩B「・・・(´・ω・`)

 

先輩C「・・・(´・ω・`)

 

おれ「・・・(´・ω・`)

 

その後は二次会でカラオケに行こうなんて人は一人もおらず

 

葬式のようなテンションで解散することになりました。

 

今回の件から学ぶべきこと。

 

新歓の席で趣味はカラオケとか言ったらいけない(違)

 

後日談

 

Sさんは辞めることなく働いてくれてます。

 

むしろおれより馴染んでます。

 

Sさん、強い子でした。