暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

twelve months story

~前編~

 

12月「この中から要らない月を決めなければならない」

 

その一言で、場の空気は凍りついた。

 

1月「な…いきなりすぎませんか!何の説明もなしに!」

 

12月「上層部が決めたことだ。おれたちがその理由を知る権利はない」

 

2月「今までみんなで頑張ってきたのに…」

 

3月「そんなの勝手すぎますよ…」

 

12月「おれだってみんなと同じ気持ちだ。だけどな、それが組織ってやつなんだ」

 

4月「で、誰が抜けるってわけ?」

 

12月「これから何時間でも納得のいくまで話し合う。それでも決まらない場合は」

 

5月「多数決か」

 

12月「そうゆうことだ」

 

…。

 

…。

 

…。

 

誰も発言しようとしない。

 

そんな重苦しい空気の中、口火を切ったのは

 

6月「これじゃいつまで経っても話が進まねぇよ」

 

7月「この中に要らない月なんていないからよ」

 

6月「それならこうしようぜ。この中で一番の怠け者が抜けるべきだとは思わないか?」

 

8月「みなそれぞれ役割をまっとうしている。怠け者などいない」

 

6月「本当にそうか?一人いるだろ、“明らかに日数の少ない月”が」

 

2月「え…」

 

10月「待てよ!2月の日数が少ないのは決められていたことだ!こいつは何も悪くない!」

 

6月「決められていようが事実は事実だ。それにお前が必死になって2月を庇う理由も知ってるんだぜ?」

 

10月「い、今そのことは関係ないだろ!」

 

6月「いいやあるね。組織内での恋愛は禁止されていたはず。つまりお前らはルールを守れない無法者ってわけだ」

 

9月「あらあら」

 

2月「違うの!10月君には私の方から一方的に!」

 

11月「もういいでしょう!!」

 

話の流れを断ち切るには十分な声量だった。

 

11月「さきほどからの話し合いは目的を見失っているように思えます」

 

12月「11月の言うとおりだ。お前達は少し落ちついた方がいい」

 

6月「ちっ…」

 

その後も話し合いは続いたがとても意義のある内容とは言い難かった。

 

そして、予定通り、想像通り、思惑通り

 

多数決を取るための投票が行われた。

 

~中編~

 

投票は終わった。

 

しかしその結果が公開されることはなかった。

 

12月だけが結果を確かめ、そして。

 

12月「明日、おれがこの結果を上層部に伝える。今日はこれで解散だ」

 

みんな何も言わずに席を立ち部屋から出ていった。

 

ただ一人、6月を除いて。

 

6月「12月さん、今までお世話になりました」

 

そう言って6月は頭を下げた。

 

スゥー…。

 

タバコを吹かせた後、12月は応えた。

 

12月「あれ以外にも方法はあったろ、“お前自身に票を集めさせるには”」

 

6月「いやー、今後のためにもっすよ。

 

おれが憎まれ役にでもならないと雰囲気悪くなっちゃうでしょ。

 

あいつら、みんないい奴っすから」

 

12月「お前は不器用な奴だけどな」

 

6月「へへ、ありがとうございます」

 

12月「…もう、こんな時間か」

 

6月「いつの間にかっすね」

 

12月「そういえば6月」

 

6月「はい?」

 

12月「お世話になりました、はまだ早いぞ」

 

6月「え…?」

 

12月「投票結果をお前にだけ教えてやる」

 

6月「そんなのおれが断トツに決まってるんじゃ…」

 

12月「いいから聞けよ。1月…一票」

 

6「な…どうゆう…」

 

12月「2月一票、3月一票、4月一票、5月一票、6月一票、、7月一票、8月一票、9月一票、10月一票、11月一票、12月一票」

 

6月「なんで…」

 

12月「以上だ。結果は全員同率一位とでも言ったところか、はっは」

 

6月「そんなの嘘に決まってますよ!」

 

12月「本当だよ、なんならその目で確めてみるか?」

 

6月「ほんとに…」

 

12月「みんな一票ずつ自分に投票したんだ。演技が臭すぎるんだよ、大根役者め」

 

6月は素早く12月に背中を向けた。

 

おそらく、今の自分の顔を見られたくなかったのだろう。

 

歪みに歪みきった、泣き顔を。

 

≪Happy End≫

 

では。

 

終わりません。

 

その後に6月は知ることになります。

 

一年が11月までになったことを。

 

一年から12月が抜けたことを。

 

~決意編~


12月『これがみんなで投票を行った結果です』

 

上層部『ほう、それで君は何を言いたいのかな?』

 

12月『おれたちの中に要らない月なんていません』

 

上層部『わたしは言ったはずだ、何があろうと抜けるべき月を一人を選べと』

 

12月『ですが!どうしても一年が11月になることがプラスになるとは思えません!』

 

上層部『君の意見など求めていない』

 

12月『では…ではせめて理由を聞かせて下さい!』

 

上層部『前にも言っただろう。君らにそれを知り権利はな』

 

下っ端『失礼します!お孫さんがまだ一年は11月までにならないのかと暴れ出しまして我々には手が負えません!…あっ』

 

12月『そんな理由なのか…?そんな理由で…そんな理由で…!!』

 

上層部『いいから早く抜けるべきを月を』

 

12月は話を遮り上層部を殴り飛ばした。

 

12月『おれたちがどんな思いで何年、何十年、何百年、一緒にやってきたと思ってるんだ!!』

 

…。

 

12月「そんなわけであいつの顔面をぶっ飛ばした責任を取っておれが抜けることになったってわけだ」

 

6月「そんなわけでって…納得できないっすよ!!」

 

12月「気付いたら手が出てたんだよ」

 

6月「そこじゃないっす!それで何で12月さんが抜けないといけないんすか!」

 

12月「結局は誰かが抜けることになってたんだ、それならこれが一番手っ取り早いだろ」

 

6月「12月さんが抜けたらおれたち…どうすればいいか分からないっすよ!!」

 

12月「お前がおれの後を引き継けばいい」

 

6月「え…?」

 

12月「これからはお前がリーダーとしてみんなを引っ張っていくんだ」

 

6月「そんなのできるわけないっすよ!!おれにはリーダーなんて向いてないっす!!」

 

12月「できるさ、おれはあの話し合いで確信したんだ。

 

お前は常にチームのことを考えいざというときチームのためになる決断を下せる。

 

おれなんかよりよっぽど向いてるよ」

 

6月「…」

 

12月「まぁ、決めるのはお前自身だけどな」

 

6月「…少し、考えさせて下さい」

 

12月「分かった」

 

その日の夜、6月は決意する。

 

12月の後を継ぐことを。

 

しかしそれは翌日の“一日限り”であった。

 

翌日に何が起きたのか。

 

翌日に6月は何をしたのか。

 

全ては決戦編にて明らかになる。

~決戦編~

 

コンッコンッ。

 

扉をノックする音が部屋に響き渡った。

 

上層部「入りたまえ」

 

?「失礼します」

 

上層部「君か…リーダー就任おめでとう、6月君」

 

6月「ありがとうございます」

 

上層部「今日ここへ来たのはその挨拶か?」

 

6月「違います」

 

上層部「他に何の用がある?」

 

6月「今日ここへ来たのは…あなたと“交渉”するためです」

 

上層部「交渉だと…?」

 

6月「こちらからの要求はただ一つ、12月さんの復帰です」

 

上層部「はっはっは!笑わせるな、そんなこと無理に決まっているだろう。

 

そもそも、交渉と言うからにはわたしに何か得があるのか?」

 

6月「要求を呑んで頂けないのでしたら、おれは月としての役割を放棄します」

 

上層部「なるほどな、ストライキといったところか。

 

しかし君にそんなことは絶対にできない。

 

君は、いや君たちはそれが何を意味するかを分かっていない」

 

6月「…」

 

上層部「君たちの役割とは“時間の流れ”そのものだ。

 

それを放棄なんてしてみろ、たちどころに世界は崩壊するだろう。

 

たかが12月一人を復帰させるために、世界を犠牲するというのか?

 

できるはずがない、君如きではな」

 

6月「気付いてましたよ、そんなこと。

 

おれがいつ時間の流れまで放棄すると言いましたか?」

 

上層部「…」

 

6月「おれが放棄するのは12月さんから引き継いだイベント、“クリスマス”です」

 

上層部「…生憎だがわたしにはもうクリスマスなど必要ない」

 

上層部の微かな動揺を6月は見逃さなかった。

 

6月「あなたには必要ないでしょう。

 

ですがあなたのお孫さんは別なんじゃないですか?」

 

上層部「…」

 

6月「お孫さんが思春期となればクリスマスはなくてはならないイベントとなるはずです。

 

そのときもし、あなたのせいで、クリスマスというイベントが存在しなかったら。

 

クリスマスのノウハウを知っているのはおれと12月さんだけです。

 

つまりおれをクビにして他のやつを雇っても二度とクリスマスはできません」

 

上層部「…」

 

6月「それらを踏まえた上で、交渉の余地はありますでしょうか」

 

上層部「はは…ははははははは!!」

 

6月「…?」

 

上層部「惜しい、じつに惜しい。

 

だが、君が示した条件には一つだけ致命的な間違いがある」

 

6月「どうゆう…ことですか?」

 

上層部「クリスマスのノウハウを知っているのは君と12月だけ。

 

果たしてほんとうにそうかな?」

 

6月「まさか…」

 

上層部「わたしがここに来て初めて任された担当は“12月”。

 

そして今の12月にクリスマスのノウハウを教えたのはこのわたしだ」

 

6月「そんな…」

 

上層部「君の代わりはいくらでも作れる。

 

辞めたければいつでも辞めればいい、まぁ続けるしかないだろうがな。

 

この話はこれで終わりだ」

 

そのときだった。

 

コンッコンッ。

 

扉をノックする音が部屋に響き渡った。

 

決着編に続く。

 

~決着編~


上層部「今は取り込み中だ、後にしてくれ」

 

?「そうゆうわけにはいきませんね。

 

なにせ今あなた方がしているお話に用があるのですから」

 

上層部「な…誰だ?」

 

6月「お前…」

 

?「6月君、選手交代といきましょう」

 

その人物は6月に笑みを見せた後、上層部の方へと振り返った。

 

?「お初にお目にかかります。私は“11月”という者です」

 

上層部「なぜ今11月がここに来る必要がある?」

 

11月「いえね、あなたへの伝言を九つほど受け賜りましたもので」

 

上層部「伝言だと?」

 

11月「では面倒なので一つにまとめて申し上げますね」

 

ゆっくり深呼吸をした後、はっきりとした声で11月は言い放った。

 

11月「『12月さんが戻って来ないなら、おれたち全員これからの祭日、記念日、イベント、何にもやらないからな!!』とのことです」

 

6月「お前ら…」

 

11月「すいません、誰にも責任を負わせないために一人で来たのでしょうがどうやら我々はそんな空気の読めるチームではなかったようです」

 

6月「はは…もうどうなっても知らねぇからな」

 

11月「臨むところです」

 

上層部「…」

 

11月「それでは、返答をお伺いしましょう。

 

12月さんは復帰させて頂けるのでしょうか?

 

それとも、一年を何も起こらない退屈な日々にしてしまうのでしょうか?

 

あぁ、クリスマスはできるんでしたね。“あなた一人でも”」

 

上層部「…勝手にしろ」

 

11月「ありがとうございます。

 

では行きましょうか、6月君。

 

いや、リーダーに君付けではまずいですね、六月さん」

 

6月「君でいいって。

 

リーダーは帰ってくるんだからさ」

 

こうして一年は一日だけ11月までとなり

 

またすぐにいつも通りの12月までに戻った。

 

―――その騒動の影には―――

―12人の功労者がいたことを―

――――誰も知らない――――

ツインテのすすめ

諸君、私はツインテールが好きだ。

 

諸君、私はツインテールが大好きだ。

 

君達は一体何を望んでいる?

 

更なるツインテールを望むか?

 

情け容赦のない地獄のようなツインテールを望むか?

 

ツインテツインテツインテ!』

 

よろしい、ならばツインテールだ。

 

我々は今まさに振り下ろさんとする髪の毛だ。

 

だが、この暗い闇の底で待ち続けた我々にただのツインテールではもはや足りない!!

 

ツインテールを!!

 

一心不乱の大ツインテールを!!

 

我々をボブカットの彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。

 

連中にツインテールの魅力を思い出させてやる。

 

一千人の、ツインテールの軍団で、世界を萌やし尽くしてやる。

 

第二次ツインテール作戦、状況を開始せよ。

 

征くぞ、諸君。

 

というわけで今回のテーマ。

 

ツインテールブームを巻き起こそう!!』

 

巻き起こしたいわけですよ。

 

まず、昨今のツインテール人口少なすぎませんか。

 

数ある髪形の中にツインテールっていう最強の髪形があるのに何故それを敬遠するのか。

 

ホワイ!!ジャパニーズピーポー!!ホワイ!!ですよ。

 

姉にツインテールにしない理由を聞いてみても。

 

「二次元に帰れ」です。

 

ただのおれに対する悪口じゃないかと。

 

アニメのキャラの髪型ってイメージが強いのは分かりますよ。

 

でもそんなの別にいいじゃんって思います。

 

逆にそうゆうの気にしそうな人が気にせずやってたらかなりポイント高いですよ。

 

はらたいらさんに3000点ですよ。

 

それにツインテールって若く見えますからね。

 

若い人に似合う、じゃなくて、若く見えるんです。

 

だから姉御な人がやってもギャップで意外な魅力が出せると思うんですよ。

 

あとピカチュウとジバニャンを思い浮かべてみて下さい。

 

やつらのチャームポイントって頭の耳にあるような気がしませんか。

 

耳がなかったらと想像すると可愛さも半減しますよね。

 

たぶん頭から何かが二本出てると可愛いと感じるんですよ人って。

 

もう完全にツインテールじゃないですか。

 

ここまできてもまだ無理かなって人。

 

最後にダメ押しの画像を発見したのでそちらをご覧下さい。

 

ひぇ~!まさかこの人がこんなに可愛くなるなんて~!って思いますから。

 

では、どうぞ。

 

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どうですか。

 

ツインテールの真の破壊力をお分かり頂けましたか。

 

これでみなさんも明日からツインテールですね。

 

それでは。

 

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歩くという字は少し止まると書く

こんばんは。

 

自動車教習所の応急救護の授業で心臓マッサージの見本(される側)に選ばれ

 

生徒たちの面前で教官のおっさんに服の上からちくびの位置はど~こだゲームをされた者です。

 

生徒たちのドン引きっぷりたるやですよ。

 

人生で消し去りたい過去ベスト7位くらいには入ります。

 

そんな究極の恥ずかしめを受けて取得したにも関わらず三回しか車運転してません。

 

正直言って免許は無理してまで取るもんじゃないなって思いました。

 

というわけで今回は免許の話。

 

自転車にも免許制度導入みたいな話が出てるらしいんですよ。

 

え、それ必要?感ありますよね。

 

むしろもっと免許が必要な物ってあると思うんですよ。

 

そこで提案させてください。

 

『徒歩免許制度』

 

もういっそ徒歩も免許制にしちゃいましょう。

 

徒歩にもマナーは必要なんですよ。

 

歩きスマホとか一発で免停にしてやればいいんです。

 

歩きタバコとか50万くらい罰金取ってやればばいいんです。

 

もう、これが言いたかっただけです。

 

ただ、歩きスマホはGoogleMAP使用時であればセーフ。

 

そこは譲れませんので。

 

↑他人には厳しいのに自分には甘いの図。

Gから学ぶべきこと

突然ですが。

 

実は私ゴキブリなんですって方はいませんよね。

 

今とんでもなく失礼な質問をしてるってことは重々承知しております。

 

でもここから先の内容はゴキブリサイドに知られてはいけないことなんです。

 

もし知られたら世界中が大混乱に陥ってしまうかもしれません。

 

いいですか。

 

友達にゴキブリがいるって方も絶対に話してはいけませんからね。

 

ここまで言えば大丈夫でしょうか。

 

それでは本題に入りましょう。

 

“飛ぶゴキブリ”と“飛ばないゴキブリ”の違いって何だと思いますか。

 

沖縄のゴキブリはよく飛ぶとかそうゆう話ではありませんよ。

 

正解は自分が飛べるって事を自覚してるかしてないかの違いなんですよ。

 

基本的にゴキブリってみんな飛べる力を持ってるらしいです。

 

それを自覚してるゴキブリは飛べて自覚してないゴキブリは飛べない。

 

これだけです。

 

たぶん自覚する瞬間はこんな感じだと思います。

 

「はぁ…はぁ…おれもここまでか」

 

(ドクンッ)

 

《神は言っている》

 

(ドクンッ!)

 

《お前はまだ》

 

(ドクンッッ!!)

 

《こ こ で 死 ぬ 運 命 で は な い と》

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

ぶ~ん。

 

あくまでおれの予想ですけど。

 

もしくは。

 

「あの地球人のように…?

 

クリリンのことかーッ!!!!」

 

ぶ~ん。

 

って感じですかね。

 

そうやって最後まで諦めなかったゴキブリだけが飛行スキルを身につけるわけです。

 

これって人間にも当てはまるんじゃないかと思うんですよ。

 

例えばエスパー伊藤

 

みなさんは鼻息だけでゴム手袋を破裂させるなんて出来ませんよね。

 

でもそれはできるって自覚がないだけかもしれないんですよ。

 

試しに今すぐゴム手袋を持ってきてやってみてください。

 

できるって自覚があればきっとできますから。

 

そしてその動画をYOUYUBEにアップしましょう。

 

おれは千円もらってもやりませんけど。

 

というわけで。

 

できると思えば案外できちゃうこともあるかもしれませんよ。

 

波紋の呼吸とか。

 

とりあえず20秒息を吸い続けて20秒息を吐き続ける修行からですね。

もしも饅頭怖いの世界に紛れ込んでしまったら

昔々あるところに村のおじさんたちが集まって何かを話していたそうな。

 

おじさんA「おめぇたちには“怖いもの”ってあるか?」

 

おれ(夜な夜なおじさんが集まって話すトークテーマがそれかよ)

 

というのはさておき。

 

おじさんB「おれはヘビが怖い。あのニョロニョロした動きが怖い」

 

おれ(うんうん)

 

おじさんC「おれはタヌキが怖い。お化けに化けるのが怖い」

 

おれ(かわいいなおっさん)

 

おじさんC「おれはクモが怖い。糸出すのが怖い」

 

おれ(分かる分かる)

 

おじさんD「おれはそんなもんよりもっと怖いものを知ってる」

 

おじさんA「そりゃほんとかい、いったいその怖いものって何なんだ?」

 

おじさんD「それは…」

 

おじさんたち(ごくり…)

 

おれ(CMの後か…?)

 

おじさんD「饅頭」

 

おじさんA「饅頭ってあのお菓子屋で売ってるやつか?」

 

おじさんD「やめてくれー!饅頭怖い!名前聞くだけでも怖いー!」

 

発狂したおじさんDはそのまま隣の部屋で寝込んでしまいました。

 

おれ(超展開だ…)

 

おじさんA「はっはっはっ!饅頭が怖いだなんて面白いやつだ!

 

そうだ!いたずらにあいつの枕元に饅頭を並べて置いておこう!」

 

おじさんたち「それはいい!さっそく饅頭を買ってこよう!」

 

おれ(…はっ!)

 

おれ「みなさん待ってください!!」

 

おじさんたち「…?」

 

おれ「いいですかよく聞いて下さい…。

 

これは全ておじさんDの作戦だったんですよ!!」

 

おじさんたち「な、なんだってー!!」

 

おれ「饅頭が怖い人間なんて聞いたことがありません。

 

おそらくおじさんは嘘をついています。

 

動機はもちろん、饅頭を食べたかったからでしょう」

 

おじさんたち「そうゆうことだったのか!

 

危うく騙されるところだった…ありがとう、いつの間にかいた見知らぬ人よ」

 

おれ「お安い御用です」

 

おじさんたち「ところで」

 

おれ「はい?」

 

おじさんたち「おめぇの“怖いもの”まだ何か聞いてなかったな」

 

おれ「怖いものは…」

 

おじさんたち(ごくり…)

 

おれ「美女」

 

翌日、おれが目を覚ますと、村人たちの嫁さんに囲まれていたそうな。

 

めでたしめでたし。

 

というわけで、もしも饅頭怖いの世界に迷い込んでしまったらでした。

 

この饅頭怖いって話は好きなものをあえて怖いものだと言い張ることでそれを逆に引き寄せようとしています。

 

あんまり引き寄せの法則みたいな話は好きじゃないんですがこの話はちゃんと理に適っているのかもしれません。

 

なのでみなさん。

 

苦手なものをどんどん怖いと叫びましょう。

 

せーの。

 

美女怖い!!美女怖い!!美女怖い!!

 

※大切な何かが遠ざかっているような気がするのは気のせいです。

逆転のコラボレーション

北斗の拳×トキメモ』

 

このコラボどうですかね。

 

意外と盲点だと思うんですよ。

 

ジャンルは“恋愛シュミレーション+アクション”です。

 

時は200×年。

 

世界は核の炎に包まれた。

 

主人公はどこにでもいる北斗神拳伝承者。

 

世紀末高校三年生です。

 

放課後、気になる後輩の女の子と一緒に帰ることに。

 

主人公「週末って予定あるの?」

 

女の子「とくにありません」

 

⇒選択肢①デートに誘う。
 選択肢②へぇーそっか。

 

主人公「それじゃあどっか遊びにいかない?」

 

女の子「うーん、二人っきりはちょっと…」

 

ここで “秘孔システム”を発動させます。

 

すると何やら女の子の首筋に赤い点が。

 

さらにタッチペンで連打しろ!との指示が。

 

『アタタタタタタタッ!!北斗神拳奥義!!休日友好了承拳!!』

 

女の子「わたし、デート、行く!!」

 

こうなるわけですよ。

 

ちなみにタッチする場所を少しでも間違えるとデート中に女の子はヒデブです。

 

獄中エンドに繋がるの気をつけてください。

 

まぁ最終的に女の子の父親がラオウだと分かって伝説の木の下で死闘を繰り広げるっていうオチなんですけど。

 

…。

 

一日ってこうゆうこと考えてる内に終わりますよね。

 

今日もお疲れさまでした。

ばいおはざーど避難訓練

「それじゃあ次の段落までは吉田君、読んでください」

 

「えーと、今日も花子はド派手な化粧をして歌舞伎町へと繰り出しました。そして夜の蝶となった花子は…」

 

ファンッファンッファンッ。

 

突如鳴り響く警報音。

 

『これは避難訓練です。繰り返します、これは避難訓練です。3年2組よりバイオハザードが発生しました。生徒は先生の指示に従って速やかに避難を開始してください』

 

「みなさん聞きましたね。訓練だからといって気を抜いてはいけませんよ」

 

「先生!ばいおはざーどって何ですか?」

 

「人間がゾンビになっちゃうことです」

 

「きゃー!ゾンビだって!怖―い!」

 

「そこ、騒がない!いいですか、避難するときに大事なことが三つあります。

 

おさない、かけない、空いてる時間に弾のリロードを忘れない、です。

 

素人は弾切れでパニックを起こしてる隙にやられます。分かりましたか?」

 

「はーい」

 

「では準備が出来た人から廊下に並びましょう。

 

インクリボンを忘れてきた人は先生のを貸すので言ってください。

 

こら、山田君!壁に向かって進まない!」

 

「あぁ・・あぁ・・」

 

「先生!あそこに3組の田中君がいます!」

 

「あれはもう田中君ではありません!撃ってください!」

 

パンッパンッ。

 

「うぅ…」

 

「なんとか倒せましたね。負傷した人はグリーンハーブを使っておきましょう」

 

「はーい」

 

「ぐぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「先生!今度は校長先生がこっちに向かってきます!」

 

「それは大変!校長先生は今はまだ倒せません!逃げましょう!」

 

「そんなことないよ!きっと校長は頭が弱点だ!頭を狙えば倒せる!」

 

「そうか!ズラだからか!校長ズラだからか!」

 

「うぅ…」

 

「やっぱり効いてる!」

 

「やめなさい!これは訓練です!ズラは関係ありません!精神的にこたえてるだけです!ちょっと泣いてるだけです!あと校長先生はズラではありません!」

 

「うぅ…」

 

「今の内に逃げましょう」

 

一同が辿り着いたのは屋上だった。

 

「どうして校庭じゃなくて屋上なんですか?」

 

「それはすでに町全体に感染が拡大してしまった場合を想定しているからです」

 

「え!それじゃあ僕たちこれからどうなるんですか!?」

 

「安心してください、屋上に救助ヘリが来る手筈になっています」

 

「あ!みんなあれ見て!」

 

「訓練でも実際に来てくれるんだ!」

 

パタパタパタパタパタ。

 

救助ヘリが屋上に着陸しようと近づいてくる。

 

そのときだった。

 

救助ヘリが、爆発した。

 

「え…」

 

「みなさんに四つ目の大事なことを言い忘れていました。

 

クライマックスでの救助ヘリは大抵爆破される、ということを…」

 

「ぐぉぅ…ぐぉぅ…」

 

昇降口に立っていたのは、校長先生だった。

 

「どうやらここで決着をつけるしかないようですね」

 

「しねー!ズラー!帰れー!」

 

「うるさい!!私は断じてズラではない!!」

 

「校長先生!キャラ!ゾンビキャラ忘れないでください!」

 

「ぐぉぉぉぉぉ!!」

 

「ただの銃では校長先生を倒せません、いったいどうすれば…」

 

為す術のない生徒たち。

 

するとどこからか何者かの声が聞こえた。

 

「これを使いなさい!」

 

「あなたは…保険室のマドンナこと斉藤先生!!」

 

渡されたのはロケットランチャーだった。

 

「これなら校長先生にとどめをさせます!

 

この一発は学級委員長の佐々木君に任せます!いいですね!?」

 

「はーい!外すなよ佐々木―!がんばれ―!」

 

「くらえズラ校長ぉぉぉぉ!!!!」

 

…。

 

「はい、これにて避難訓練は終了です。教室に戻りましょう」

 

「休み時間潰れちゃったなー」

 

「次の授業何だっけ?」

 

「今日の給食の冷凍ミカン余るかな」

 

…。

 

校長「もうこの避難訓練やめにしたい…」