暇なときにでも

日々起きた出来事やふと思いついたことを書きます。たまに本、映画、広告のことも。

可愛さと恐ろしさは紙一重

夜中にラジオ聴いていたらトラウマになった話。

 

今まで何の争いごとも無く平和に暮らしてきた人々が住む村があったそうな。

 

ある日の夜中

 

その村に一匹の“熊”が山から降りてきます。

 

それが惨劇の始まりでした。

 

村人たちは次々と悲惨な最期を遂げ

 

夜が明ける頃には生きている村人は一人もいなくなり

 

一夜の内に村は壊滅させられてしまいました。

 

一匹の熊によって…。

 

っていう話を夜中真っ暗の部屋で延々と聞かされまして。

 

怖すぎるわ!!

 

次の日から熊恐怖症になりました。

 

ただこれは一つの教訓でもあります。

 

熊に対して危機感が足りていなかったんじゃないかと。

 

一緒に写真撮ってSNSにアップしようぜみたいな。

 

そんな人たちにも言っておきたいことがあります。

 

熊からしたら人間なんてみんなアリエッティみたいなものなんですよ!

 

一週間ハチミツを与えなかったぷーさんなんて誰にも止められませんからね!

 

ピグレットのあの怯えようを見れば分かります。

 

もうシャチが海のギャングと呼ばれてるように

 

熊も森の処刑人みたいなより恐ろしさが伝わる呼び名を考えた方がいいと思います。

 

みなさんもいつ熊と遭遇しても冷静でいられるように

 

熊に対する危機感を忘れないようにして日々を過ごしてください。

 

あともしこの記事が突然消えるようなことがあれば

 

熊より恐ろしい何かから圧力がかかったってことなんで。

僕たちの一年戦争

最近ふと思い出した話。

 

小学生の頃に“制覇ブーム”ってのがあったんですよ。

 

どんなブームかというと

 

ある店で売られている商品を全種類一つずつでも買った人はその店の制覇者となります。

 

そして誰かに制覇された店では制覇者以外の買い物が禁止されるという恐ろしいルールがあります。

 

とは言っても子供の財力なんてたかが知れてるので

 

近所の自動販売機を制覇した!とかそのレベルの話でした。

 

ところが…。

 

制覇ブームがクラス全体に浸透してきた頃、とある事件が起こりました。

 

みんなが学校帰りによく立ち寄っていた駄菓子屋があるんですけど

 

突如、裕福な家の子でお坊っちゃんだった吉田君(仮)が

 

『その駄菓子屋を制覇する』と宣言したのでした。

 

その宣言を聞いて絶叫しながら慌てふためくクラスのみんな。

 

駄菓子屋は子供にとって授業や部活で疲れ切った体を癒すための憩いの場であり言わば聖域ですよ。

 

そこを制覇されるとなっては黙って見過ごすわけにはいきません。

 

その日から、みんなの気持ちは一つになった。

 

吉田君と戦争をしよう、と。

 

某年某日

 

小さな駄菓子屋の制覇権かけた戦いの火蓋が切って落とされたのだった。

 

ついに始まってしまった苛烈なる制覇権争い。

 

駄菓子屋を制覇するということはそこで売られている駄菓子を全種類買うということです。

 

大人からすれば多少の無茶をすれば不可能ではありませんが

 

当時週150円程度の小遣いしか貰ってない子供たちからすれば

 

一介のサラリーマンがGoogleを買収するようなもんですよ。

 

そこでクラスのみんなが考えた作戦は

 

代表者一人に全ての財を託して吉田君に対抗しようというシンプルなものでした。

 

今でいうところのクラウドファウンディングですね。

 

正確には覚えていませんがかなりの額が集まったと思います。

 

これなら勝てる。

 

誰もが自軍の勝利を疑わなかった。

 

しかし、吉田君の財力は、そんな希望を片っ端から踏み潰してしまった。

 

みんなの見立てでは三週間もあれば全てにけりが付くはずでした。

 

その考えが甘かった。

 

吉田君はたったの一週間で駄菓子屋を制覇してみせたのだ。

 

クラスのみんなには肩を落とす気力すら残っていなかった。

 

この日から、長い、長い、冬が始まった。

 

戦いに敗れ、聖域すらも奪われてしまったクラスのみんな。

 

悪魔が乗り移ったかのように態度が急にでかくなった吉田君。

 

今、クラスは二つの派閥に分かれていた。

 

吉田君にお願いして駄菓子屋を使わせてもらおうという和平派。

 

今すぐ吉田君の息の根を止めようという強硬派。

 

ある日の放課後、それぞれの派閥が集まり会議が行われた。

 

和平派「もう和平交渉しかありませんよ」

 

強硬派「それじゃあ何の解決にもならない」

 

話は水掛け論となり先に進まる気配はない。

 

この会議の無意味さに誰もが呆れかけていたそのとき

 

「一つだけ方法がある」

 

言葉を発したのはどちらの派閥にも所属していない杉山君(仮)だった。

 

杉山君「制覇返しをすればいいんだ」

 

制覇返しとはすでに制覇されている店の商品をまた別の誰かが全種類買うことによって制覇権を奪い取れるという裏ルールである。

 

しかし、制覇返しには一つ厳しい条件があった。

 

全種類の商品を“一日で”買わなければならない。

 

クラスのみんなの財力を集めても制覇に三週間はかかる。

 

この条件をクリアするには程遠い。

 

杉山君「そろそろ、お年玉の時期だろ?」

 

その場にいた全ての人たちの目に、再び光がともった。

 

二つの派閥は一つの組織となりレジスタンスとして活動を始めた。

 

お年玉を貰うまでの間は吉田君の独裁王政の下で苦しい生活を強いられた。

 

だがしかし

 

駄菓子だけにだがしかし

 

駄菓子屋を一日で制覇するには十分な大金が集まった。

 

僕たちは吉田君の席の前に立ち

 

『これから駄菓子屋を制覇返しする』とのことを告げた。

 

動揺を隠せない吉田君を尻目に制覇返しは見事に成功。

 

代表者となった杉山君はその場で駄菓子屋の解放を高らかに宣言した。

 

杉山君「駄菓子屋はみんなのものだ!」

 

一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

みんなにまた

 

あの頃の笑顔が戻った瞬間であった。

 

~完~

 

ちなみに今おれは松屋の制覇者なので

 

松屋でご飯食べるときはおれの許可が必要ですからね。

 

第二の吉田君ここに誕生。

本当にあったら怖い話

今回は創作ホラーです。

 

自分で考えといてなんですが無茶苦茶怖いです。

 

前置きはしましたからね。

 

それではどうぞ。

 

こっくりさん

 

これは私の友達から聞いた話なんですけどね。

 

ある日の仕事終わりに同僚四人で集まって話してたらしいんです。

 

そしたら…。

 

里美「ねぇ!こっくりさんやろうよ!」

 

山田「なんだよ突然」

 

山本「お!懐かしいな!」

 

里美「いいじゃん!実はもう用意もしてきたんだ~」

 

鈴木「どんだけやりたかったんだよ(笑)」

 

里美「じゃあみんな十円玉の上に指を置いて!」

 

山田「めんどくせー」

 

山本「まぁ暇潰しには丁度いいんじゃね?」

 

鈴木「こいつは一度言い出したら聞かないからな」

 

里美「せーの」

 

里美、山田、山本、鈴木。

 

こうして、四人の指が十円玉の上へと置かれた。

 

これが地獄への入口だったとはまだ誰も気付いていない。

 

ある一人を除いて…。

 

山田「質問は何にするんだ?」

 

山本「どうせそれも何か考えてあるんだろ?」

 

里美「ふふふ~」

 

鈴木「準備万端すぎる(笑)」

 

里美「最初の質問いくね!」

 

山本「よし!なんでも来い!」

 

里美「私ね・・・実は“できちゃった”みたいなの」

 

山田「!?」

 

山本「!?」

 

鈴木「!?」

 

里美「それでね、相手は誰なのかな―って。

 

本当はもう分かってるんだけど、

 

念のためこっくりさんにも聞いておこうと思って」

 

山田「じょ、冗談だろ?」

 

里美「冗談でこんなこと言わないんですけど」

 

山田「・・・」

 

山本「いや、やめとこーぜ!」

 

鈴木「そ、そうだな!もっと明るい質問の方が盛り上がるって!」

 

里美「君達がやりたくなくても私はやりたいなー。

 

それに私はこの質問が一番盛り上がると思うなー。

 

どうしてもやりたくないなら私にも考えがあるんだけどなー」

 

鈴木「とりあえずやってみるか!」

 

山田「そうだな!とりあえずな!」

 

山本「とりあえず、な!」

 

里美「それじゃあさっそく始めるね!

 

こっくりさんこっくりさん、この子のお父さんは誰ですか?」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

十円玉は静かに、ゆっくりと、着実に動いている。

 

そして・・。

 

『や』

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

里美「最初の文字は“や”みたいだね」

 

鈴木「なるほどな」

 

山田「おい!なんだよその目は!」

 

鈴木「いいから次いこうぜ」

 

山本「ずるいぞ!一人だけ安全圏に入ったからって!」

 

里美「そうだよね、次々」

 

山本「だからッ・・・」

 

里美「だから何?やめる?

 

こっくりさんに質問したら途中でやめたらいけないんだよ。

 

ちゃんと 最 後 ま で 責 任 持 っ て やろうよ」

 

山本「・・・はい」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

再び十円玉は動き始める。

 

そして・・。

 

『ま』

 

鈴木「まぁ順当だな」

 

里美「二文字は“ま”だったね」

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

山田「あ!忘れてた!まだ仕事残ってたんだ!」

 

山本「おれもおれも!」

 

里美「あー来週の社内報の内容が楽しみだなー」

 

山田「そうだ!たしか田中に任せたんだった!」

 

山本「おれも田中に任せた気がしてきた!」

 

里美「それじゃあ、三文字目だね」

 

鈴木「かしこまりました、里美様」

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

十円玉は動き始めなかった。

 

鈴木「お前ら、十円玉を動かせないように力入れてるだろ?」

 

山田「(うぉぉぉぉぉぉぉ!!)力抜けよ山本、見苦しいぞ」

 

山本「(だらぁぁぁぁぁぁ!!)は?力入れてんのはお前だろ、もう潔く諦めろよ山田」

 

里美「二人ともちゃんと受け入れなきゃ駄目だよ。

 

自 分 の 運 命 と 浅 は か さ を さ 

 

山田「・・・」

 

山本「・・・」

 

ガチャッ。

 

上司「おい!仕事終わったんなら早く帰れ!」

 

山田「あ、すんません!」

 

山本「もうすぐ出ますんで!」

 

上司「電気消し忘れんなよ!」

 

バタンッ。

 

山田「あ・・」

 

山本「あ・・」

 

十円玉はいつの間にか移動していた。

 

『も』

 

山田「そうだと思ったんだよ」

 

鈴木「やっぱりお前だったか」

 

山本「ちょっと待てよ!山本なんてよくある名字だろ!」

 

里美「同じ部署なんだけどなー」

 

山田「たしかうちの部署に山本ってお前一人だよな」

 

鈴木「そう言えば他部署でも山本って聞いたことないな」

 

山本「なんだよ二人して!探せば一人くらい・・!」

 

里美「いないよ。この会社には山本って名字は一人しかいないんだって」

 

鈴木「男だろ、ちゃんと責任取れよな」

 

里美「・・・」

 

山本「・・・」

 

山田「・・・あれ?」

 

鈴木「・・・ん?」

 

山本「十円玉がまだ動いてる・・?」

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

・・・。

 

すーっ。

 

『と』

 

『の』

 

『ひ』

 

『だ』

 

『り』

 

『ど』

 

『な』

 

『り』

 

山田「やまもとの」

 

山本「ひだりどなり?」

 

鈴木「って誰?」

 

里美「おまえだ」

 

男 だ ろ 、 ち ゃ ん と 責 任 取 れ よ な

 

それから数カ月後。

 

里美の名字は鈴木になったそうです。

 

これはただの私の推測なんですけど。

 

ほんとに里美って人はしてたのかな・・。

 

 

 

・・・妊娠。

その優しさはLサイズで

ドトールであったちょっと深いい話。

 

ドトールって味方感ありますよね。

 

困ったときに助けてくれそうな雰囲気といいますか。

 

時間を潰すときはよくドトールで本を読んだりするんですよ。

 

その日も微妙な空き時間を潰すためドトールに行きまして。

 

アイスコーヒーを注文してお会計を済ませようとしたとき、

 

バンの中に財布が入ってないことに気付いたんです。

 

おれ「すいません、財布を家に忘れてきてしまったみたいで・・」

 

と注文をキャンセルしてもらおうとしたら

 

店員「でしたら、次回の来店時に払ってもらえれば大丈夫ですよ」

 

と満面の笑みで返してくれました。

 

マジで恋する五秒前でした。

 

むしろ五秒後でした。

 

こんな対応はマニュアルに書いてないと思うんですよ。

 

優しさという名のファインプレーだったんじゃないかと。

 

この後のレジ点検でアイスコーヒー一杯分のズレが出ますよたぶん。

 

その時きっとこの店員さんは

 

「私がお釣りを渡し間違えちゃったんだと思います」

 

みたいなことを言ってあらぬ責任を負うことになるんです。

 

それに対しておれは財布を忘れたという恥ずかしさから解放され

 

その場ですぐにアイスコーヒーを飲めるようになったんです。

 

こんなお釈迦様みたいな接客できる人そうそういませんよ。

 

もうあの店員さんに後光が差してるのが見えましたもん。

 

そんなわけで、

 

これからは全力でドトールさんをご贔屓させて頂こうと思います。

 

あえて言おうドトールは最高であると!!

 

(絶対に言えない)

 

ジークドトール!!

 

(その翌日に)

 

ジークドトール!!

 

(スタバ行ったなんて)

 

ジークドトール!!

 

(絶対に言えない)

連絡先の渡し方 to 店員さん

今回は“自然な流れ”で不信感を与えることなく

 

気になる店員さんに連絡先を渡す方法をご紹介します。

 

やり方はいたって簡単。

 

まずはその店員さんの近くで電話がかかってきたふりをしてください。

 

あとは以下の通りにできるだけ大きい声で喋るだけです。

 

 

 

あなた「はいもしもし。

 

・・何だって!?この店に爆弾を仕掛けた!?

 

しかもあと1時間で爆発する!?

 

一体どこに仕掛けたんだ!ヒントは渋谷のハチ公前!?

 

遠すぎる!ここからじゃ往復一時間以上かかるぞ!

 

そんなの無理に決まって・・くそっ!切られちまった!

 

ちくしょう…どうすれば…」

 

すると、あなたの目の前に一人の女性が現れます。

 

店員さん「事情は全て聞かせてもらいました。

 

ここは私に任せて行ってください」

 

あなた「え・・だめだ!危険すぎる!一般人を巻き込むわけにはいかない!」

 

店員さん「ふふ、安心してください。

 

こう見えて私、爆発物処理班にいたことがあるんですよ」

 

あなた「なんという偶然だ!すまないが…ここは君に任せよう」

 

店員さん「はい。私たちで今日という日をいつも通りの一日にしましょう」

 

あなた「もちろんです。あ、忘れてました」

 

店員さん「何ですか?」

 

あなた「これ、おれの連絡先です」

 

店員さん「私たち肝心なことを忘れてましたね。

 

ちゃんと、受け取りましたよ。

 

それじゃあ私たちの命、あなたに預けましたから」

 

あなた「死なせませんよ、誰も」

 

こうしてあなたの長い一日が始まった。

 

――――爆発まであと50分――――

 

どうでしょう。

 

見事なまでに自然な流れで渡せています。

 

自然すぎて逆に不自然なくらいです。

 

あと必要なのはあなたが行動を起こすための勇気と覚悟だけです。

 

たしかに店員と客との間には見えない壁があります。

 

でもそこで諦めたら決して前には進めません。

 

玉砕覚悟でもいいんです。

 

かっこ悪くてもいいんです。

 

そんなあなたの姿を見て作動しちゃうかもしれませんよ。

 

恋の時限爆弾がね!!

 

※おれがドトールでどんな顔しながらこのオチを書いてたかを想像してお楽しみください。

うなぎパイ調査兵団

最近うなぎパイを食べてるときに気付いたんですが

 

うなぎパイのキャッチフレーズが“夜のお菓子”だってことを知ってましたか?

 

気になって公式ホームページを調べてみたら説明がありました。

 

一家団欒のひとときをうなぎパイで過ごしてほしい』

 

という社長の願いから決められたんだそうです。

 

そこで一つの疑問が生まれました。

 

夜とうなぎってそれもう“性ッ!”関連のことを狙ってるんじゃないのかと。

 

これについても説明がありました。

 

『当時の浜松は夜の繁華街として賑わっていたため

 

あらぬ解釈をしてしまった人も多かったようです』

 

なるほど。

 

この人たちあくまでシラを切り通すつもりのようです。

 

これは追及の余地ありと判断して調査を続行します。

 

新たな証拠をホームページにて発見したのでそちらをご覧ください。

 

『パッケージに関しては発売当初のものが今一つウケがよくなかったので

 

お客様のあらぬ勘違いを逆手にとりマムシドリンクのカラーを参考にしたら

 

好評を得ることが出来ました』

 

白々しいわ!!

 

やつら完全にこっち側に非を被せにきてますよ。

 

そして今度こそ決定的な証拠を掴んでしまいました。

 

新商品『真夜中のお菓子 うなぎパイ V.S.O.P』なるものがあるらしいです。

 

商品説明によると

 

うなぎパイの頂点を極めた最高級パイ

 

あなたの満ち足りた夢の世界のお供に・・』

 

狙っとるやないかい!!

 

真夜中に夢の世界ってそれもう“性ッ!”方面のことだろと。

 

みなさん

 

もし彼氏がドライブデート中に立ち寄った浜名湖

 

うなぎパイもしくはうなぎパイV.S.O.Pを買っていたら

 

それなりの覚悟はしておいた方がいいですよ。

 

もしかしたら数年後

 

一家団欒のひとときをうなぎパイで過ごしてるかもしれません。

怪人猫男現る【真相編】

「ジャンケンで負けたやつあれつけて帰ろうぜ」

 

全ては先輩から放たれたこの一言から始まった。

 

事務所の机には雑誌の付録と思われる“それ”が置いてあった。

 

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今回の話のキーアイテム猫耳です。

 

ここだけの話、売れ残った雑誌の付録はバイトがもらえたりします。

 

その後のジャンケンの詳細は省きますが、おれは負けました。

 

みんなと別れるまでは猫耳を外してはいけないのがルール。

 

逆に言えばみんなと別れてからは外してもよかったんです。

 

しかし、おれはここで致命的なミスを犯します。

 

みんなと別れた後も、頭につけた猫耳の存在を完全に忘れてしまい

 

そのまま鼻歌でウルトラソウルを歌いながら自転車をこぎ始めてしまうという。

 

前方に女性が歩いていることに気付いていないおれ。

 

後方から猫耳をつけた男が迫ってきていることに気付いていない女性。

 

鼻歌がサビに近づくにつれテンションが上がっていくおれ。

 

不気味な鼻歌の存在に気付き後ろを振り返る女性。

 

そして…。

 

おれ「ふふんふんふふ~ん(そして輝く)

 

ふんふんふんふんふ~ん!(ウルトラソウッ!)」

 

女性「きゃぁぁぁぁぁぁ!(へいッ!)」

 

なぜ女性に悲鳴を上げられたのか理解出来ず

 

ひたすら落ち込みながら帰りました。

 

そりゃ深夜一時過ぎに鼻息の荒い猫耳男が迫ってきたらビビりますよ。

 

ほんと申し訳なかったです。

 

 

 

「ねぇねぇ知ってる?最近ここら辺出るらしいよ」

 

「どうせまたなんかの都市伝説だろ」

 

「今度は違うの!私の友達が見たんだって!」

 

「何をだよ」

 

「・・・怪人猫男」

 

こんな噂が流れ始めたら

 

「そいつ実はめっちゃいいやつで見た人には幸運が訪れるらしいよ!」

 

って付け加えといてください。